業界イメージを逆手に取った広報・PR事例

自分の会社が属する業界が持っているイメージ、または持たれているイメージってあると思います。

IT企業であれば「先進性」「緻密」

介護事業会社であれば「優しさ」「献身的」

など。

今日は、その業界イメージを逆手に取った広報・PR事例をご紹介します。

俳優の山田孝之さんが、様々な業界の人に扮する、缶コーヒージョージアのCMがあります。

このCMは、それぞれの業界のイメージを実によく捉えた服装としゃべり方がネットで話題になりシリーズ化されました。

下記からその内の一つを見ることができます。

http://www.georgia.jp/cm/bito_30sec.html

話題になった要因の一つは、このCMを見ていた人が、普段自分が抱いているそれぞれの業界のイメージを、山田さんが実に的確に表していたことに共感したからだと思います。

こういった業界イメージが潜在意識に根付いていて、企業活動をするとき私たちは、知らぬうちにそのイメージに引っ張られていることが多くあります。

広報・PR活動を行う時も同じでしょう。

どうしても業界イメージの枠を大きく逸脱しないような活動になりがちです。

しかし、「人の行く裏に道あり花の山」です。

何か突き抜けた成果を得るには、人と同じことをしていてはだめですね。

その「人の行く裏道に道あり花の山」的な広報・PR活動を行っているのがパソコン販売会社「株式会社マウスコンピューター」です。

同社は、低価格帯のパソコン販売でそのシェアを伸ばしつつあります。

歌舞伎役者の中村獅童さんを起用した一風変わったCMが話題になったのでご存知の方もいらっしゃるでしょう。

しかし、DELLやヒューレットパッカードなどと比べればパソコン販売会社としてはまだまだ知名度は低いのではないでしょうか?

そのマウスコンピュータは、業界イメージとは180度違う動画を作りYoutubeに公開しています。

動画の内容は、長野県飯山市にあるマウスコンピューターの工場で働く工員の人たちが「もしもロボットがいてくれたら」というタイトルの歌を歌いながら作業を行うというものです。

私たちがイメージするパソコンの製造ラインというのは、高度に効率化された作業環境の中で、作業用ロボットがパソコンを組み立てているというものだと思います。

しかし、この動画を見てもらえばわかるとおり、近所にいそうなおばさん、おじさん、お兄ちゃん、お姉ちゃんが手作業でパソコンを組み立てています。

なんとも非効率で前時代的な印象を持ってしまいます。

しかし「気持ちを込めて1台1台丁寧に作っています」というメッセージはひしひしと伝わってきます。

パソコン

一般的には、パソコンを買って家に届いても、特に感情もなく梱包を解き、使い始める人が多いと思います。

しかし、この動画を見た人はおそらく「あー、あの人たちが作ってくれたのかな」と思い、また、届いたパソコンになにかしらの感情を見出すのではないでしょうか?

そして、パソコンを使いはじめ、特に不満がなければ「マウスコンピュータって会社のパソコン安いし結構いいよ」というような口コミが発生する可能性もあります。

株式会社マウスコンピュータからは

「業界イメージの真逆を行く広報・PR」という着想を得ることができました。

あなたもひょっとしたら、無意識に「うちの業界は●●だからなぁ~」という固定概念的イメージを持ってはいないでしょうか?

そのイメージは、あなたのブレークスルーを阻む元凶になりかねません。

成長を継続するためには「柔軟な発想」を忘れない。

常にこれを意識しておく必要がありますね。

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