申し込みフォーム最適化

マーケティング

EFO(入力フォーム最適化)やっていますか?

広報・PRの目的が商品販売・問い合わせ増加である場合、EFOを行っていることが非常に重要です。

EFOとは、「入力フォーム最適化」のことです。

SEO(検索エンジン最適化)は有名なのでWeb関係の仕事をされていない方でも耳にしたことがある人は多いと思います。

しかし、EFOという言葉は聞いたことがない人が多いのではないでしょうか?

EFOと聞くと、次のような印象を抱く人が多いと思います。

「検索エンジン最適化は大事だと思うけど、入力フォーム最適化ってする必要があるのだろうか?名前とかメールアドレスなどを入力するだけなのに」

しかし、申込・問い合わせを増やすためにEFOは非常に重要です。

EFOを行うことで、完了率が1.6倍になった例もあります。

10人のお客様が16人になるわけですから、その効果は大きいです。

EFOが会社の業績アップに不可欠な理由がおわかりになるでしょう。

通常お客様は、TOPページ⇒商品サービス説明⇒入力フォーム⇒確認画面と進んでいきますが、これらの各段階のページでお客様は離脱していきます。

TOPページ、商品サービスページでの離脱は仕方ないとしても、入力フォームでの離脱は痛いです。

入力フォーム平均完了率を調査した結果があります。

●EC系購入フォーム=65%
●不動産系見学予約フォーム=12%
●資格教育系資料請求フォーム=24%
●人材系会員登録フォーム=14%
●流通小売系会員登録フォーム=48%
参考:https://f-tra.jp/blog/data/1431

EC系サイトでは「買おう」と決めてから入力フォームに遷移しているはずです。

それなのに35%ものお客様が離脱しています。

これは、スーパーでレジに並んでいるお客さんが100人いたとして、レジの前で「あ、やっぱり買うのやめます」と言ってお店を出て行ったお客さんが35人いたのと同じことです。

スーパーのレジ

こう書くとなんだかリアル感が出てきますね。

実際にスーパーでこのようなことが起きたら、スーパーを経営する会社はどうするでしょうか?

必死になってその原因究明に努めるでしょう。

下手したら店長は左遷か降格になるかもしれません。

しかしどうでしょう。

インターネットの世界ではこのようなことをほったらかしにしている会社がたくさんあるのです。

では、EFOはどのようなことを行えばいいのかについてご説明します。

1.入力フォームの縦幅をファーストビューの枠内に収める

入力フォームがあるページに遷移したときに、入力フォームがファーストビューに収まらずに縦スクロールが表示されているとお客様は「あ、なんか面倒かな」と感じてしまいます。だいたい縦幅を1000px内にするといいでしょう。どうしても縦長になる場合は、フォームを複数ページに分けて設置するようにします。

2.入力項目を最小限にする

入力する項目がやたら多いサイトをときどき見かけますが、これではお客様は嫌になってしまいます。

本当に必要な情報のみを入力してもらう設計にしましょう。

3.入力必須項目と任意項目がすぐわかるようにする

入力必須項目と任意項目を明確にすることでお客様が入力する項目を少なくすることができます。

本来の目的にあまり関係のない項目(趣味とか)はなるべく任意にしておいた方がいいですね。

4.住所の入力補助をする

住所入力は面倒なものです、そこでお客様が郵便番号を入力したら自動的に住所が表示されるなどの補助をします。

5.入力中の項目を強調する

電話番号を入力しているのならその入力枠の色を変えるなど、自分がどの項目を入力しているのかがすぐわかるようにします。

6.入力規則のアシスタント表示をする

氏名のフリガナをカタカナで入力してほしいのならフリガナ欄にカーソルが移った時に「カタカナで入力してください」などのポップアップ表示をするようにしておきます。

7.入力エラーをリアルタイムで表記する

メールアドレスなどには「@」や「.com」「.jp」などの決まった文字が必ず含まれている必要があります。

これらの文字が含まれていない文字を入力後、次の項目に移動しようとしたとき、エラーメッセージを出すようにします。

8.アクションボタンを最適化する

全ての入力必須項目を入力し終え、その情報を送信するためにクリックするボタンをアクションボタンと呼びます(決まっているわけではありませんが)

お客様にこのボタンをクリックすることのメリットなどを表記します。

「申込」や「送信」などより、「クリックして美白を手にする」とか、「メディアが思わず手を止めるプレスリリースの書き方を入手する」などの言葉を表記しておく方が離脱率が少なくなります。

9.エラー表示を明確にする

アクションボタンをクリックした後、入力の不備があるとき、よくあるのが「入力項目にエラーがあります」とだけ表示されるパターンです。

これだとお客様が自分でエラー個所を探さなくてはいけなくなります。

どこがどのようにいけないのかを明確に表示するようにしなくてはいけません。

入力フォームによっては、このエラー項目が非常に分かりにくいものがあります。

私自身も、このパターンで申し込みをしなかったことが実際にあります。

10.プライバシーポリシーを明確にする

送信する情報はどのように保護されるのか、情報はどのように管理されるのか、また何かに利用するようなことがあるのか。

このようなことを記載しておきましょう。これらの情報に敏感な方は増えてきています。

いかがでしたでしょうか。

広報・PRがうまくいっても、その後の受け皿となる入力フォームが最適化されていないと、十分な果実を受け取ることができないことになってしまいます。

EFOはSEOに比べれば、それほど手間とコストがかかるものではありませんので、是非取り組んでいただきたいと思います。

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