愛知県豊田市のPRサイトにジョージアからのアクセスが集中する訳とは?
愛知県豊田市が外国人観光客向けに作成したPRサイト「VISIT TOYOTA CITY」にジョージアからの閲覧が多くなっていることで話題を呼んでいます。
※ジョージアは、南コーカサスにある共和制国家。東ヨーロッパもしくは西アジアに区分されます。2015年4月まで政府が使用していた外名の「グルジア」としても知られています。
このサイトでは、豊田市内の観光名所や飲食店、宿泊施設の情報を画像とともに紹介しています。次にホームページのアドレスを記載しておきますので興味のある方はご覧になってください。
http://www2.city.toyota.aichi.jp/guide/
愛知県豊田市は来年開催されるラグビーワールドカップ日本大会の試合会場になっているため、PRサイトでは5カ国語で掲載をしていますがジョージアからのアクセス数はイタリアの2倍以上で、全体の半分近くを占めているそうです。
今年1月31日までの閲覧総数は10万520回で、うち1位のジョージアからが4万7933回。2位がイタリアで2万109回。以下南アフリカ(9715回)、ニュージーランド(9544回)、イギリス・ウェールズのみ(5188回)など。日本からは2297回。
アクセスアップの理由について、市関係者の「推理」は、「小さな国がW杯に出場するため盛り上がっている」「ジョージア出身の大相撲初場所で優勝した栃ノ心にちなんで関心を呼んだ」「トヨタ車が有名だから」とのことです。
あなたはどう推理しますか?
Googleアップデートで「医療・健康系サイト」の検索順位が大変動!
最近、アフィリエイトの事業を手掛ける会社の経営者や個人事業主からGoogleのアルゴリズムが変わってしまい、収益が著しく落ち込んでいるという嘆きをよく聞くようになりました。
彼らの多くが「健康・医療系」のアフィリエイトサイトを運営しています。(アフィリエイトとは、企業の商品を自社や自分のブログやWebサイトで宣伝し、その成果に応じて報酬が支払われる仕組みのこと)
この原因は、「健康・医療系」の検索順位を決めるアルゴリズムのアップデートによるものです。
昨年の12月6日、Google ウェブマスター向け公式ブログに、「医療や健康に関連する検索結果の改善について」という記事が掲載されました。
この記事の冒頭の部分を少しご紹介したいと思います。
Google では、今週、日本語検索におけるページの評価方法をアップデートしました。この変更は、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、例えば医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなります。本アップデートは医療・健康に関連する検索のおよそ 60% に影響します。Google では、医療や健康だけに限らず、今後も継続的に検索の改善に取り組んで行きます。
このアップデートによって、検索順位が大きく入れ替わってしまったのです。
なお、今回のアップデートには次のような特徴があります。
- 日本独自のアルゴリズム更新
- 「医療」「健康」の検索結果だけに影響
- 「より信頼性が高く有益な情報」が上位に表示される
- この分野の検索クエリの60%に影響する大きなアップデートである
このアップデートが行われる前は、「Welq」という医療・健康キュレーションサイトが多くの医療・健康系キーワードで検索結果の上位を占めていました。また、検索結果の1ページ目には、企業・個人のアフィリエイターが作成したアフリエイトサイトが多くランキングされている状況でした。
これらのサイトが、医療や健康に対して十分な知識をもった医療機関や医師などが作成したものであれば問題がなかったのですが、実際はそうではなく、一般の主婦などが書籍や他のサイトの情報を参考にして書いていたり、中にはそのままコピーして使用していたりしました。
今回のアップデートにより「健康・医療系」のキーワードで検索すると、上位に表示されるのは、医療機関・医師などが書いた、信頼のできる記事が多くを占めるようになりました。
検索結果の品質を維持することは、Googleにとって生命線となります。ましてや、健康・医療という人の命にかかわってくる情報ですから、場合によっては検索ユーザーに大きな被害を与えてしまう危険性もはらんでいたのです。
今後、「医療・健康系」の商品・サービスを扱う企業は、十分な注意を払いながらサイトを作成しなくてはいけません。そうしないと労力と費用が無駄になってしまう可能性が高いのです。
対策としては、医師や医療機関等とアライアンスを組み、サイトに記載した記事への信頼性を担保する、また、医療系のWebサイト作成の専門会社やコンサルタントに依頼するなどが考えられます。