前回、前々回とChatGPTの機能を搭載・応用した各種ツール・サービスの中から、ビジネスやプライベートを大きく激変させてしまう可能性が高いものをご紹介するという企画で記事を書きました。
ChatGPTベースのAI機能を搭載した凄いツールのご紹介!【前半】
ChatGPTベースのAI機能を搭載した凄いツールのご紹介!【後半】
今回の記事では、ChatGPT関連とは違う内容の記事を書く予定でいたのですが、生成AI(【正式名称:Generative AI】は、画像、文章、音声、プログラムコード、構造化データなどさまざまなコンテンツを生成することのできる人工知能のこと。ChatGPTも含まれます)の真打ちというか、紅白歌合戦で言えば大トリでしょうか?そういった生成AIが日本でも使えるようになったので、急遽、これをご紹介することにしました。
それは、Googleが開発した「Bard(バード)」です。5月11日、同社は、日本語に対応したと発表しました。まだ、試験運用中のサービスとして公開中ですが、利用することはできます。ウェブサイト(https://bard.google.com/)にアクセスし利用できますが、利用するにはGoogleアカウントが必要となります。
Bardとは?
Bardは、ChatGPTと同じく対話型AIです。対話型AIとは、人間とコンピューターのやり取りをより自然なものにするための技術のことを言います。従来は、調べたいことがあると、検索エンジン(GoogleやYahoo)で検索を行い、検索結果を読んで、自分の判断で解決していました。しかし、Bardを活用すれば、質問を入力するだけで、何でも知っている博学の人と話をしている感じで、自分が知りたいことを解決していくことができるようになります(先週ご紹介した、Microsoftの検索エンジンBingと同じですね)
Bardでできること
基本、ChatGPTやBingと同じと考えて問題はありません。調べもの、文章の作成・要約、プログラムコードのコーディング、ブレーンストーミングの相手、悩み相談、企画書の作成等ができます。それらの中でもChatGPTやBingとは違い、Bardだけの特徴的な機能についてご紹介しましょう。
Gmailと連携できる
Bardで作成した文章をGmailに転送することができます。Gmailを業務に利用している企業は多いので、これはすごく便利だと感じる人は多いのではないでしょうか?
Google Documentsと連携できる
Bardで作成した文章をGoogle Documentsに転送することができます。Bardに文章を書いてもらい、その文章をGoogle Documentsに転送し、そこで文章を編集することが簡単にできます。電車での移動中、スマホで明日の会議で使う企画書の案をBardに作成してもらい、それをGoogle Documentsに転送し、スマホでGoogle Documentsを開き、企画書の案を編集するなんてことが簡単にできます。忙しい人にはとても便利な機能です。
Googleレンズと連携できる
Googleレンズとは、写真や画像から関連する情報を表示してくれる画像の検索アプリです。例えば、「この花、何ていう名前だっけ?」というとき、Google レンズでその花を写せば、花の名前を教えてくれたりします。
「Google レンズ」の「Bard」連携では、たとえば猫が写る写真に対して「Google レンズ」を起動すると、「Bard」が写真を分析し、そして「Bard」によって猫の種類などの写真に関する情報が表示されるようになります(現時点ではまだ実装されていないようです)
以上、ご紹介した3つの機能は、Bard以外にも多くのサービスツールを持つGoogle ならではの強みと言えるでしょう。
それでは次に、ChatGPTとBardの違いについて簡単にご紹介をしておきます。
BardとChatGPTの違い
では、 BardとChatGPTにはどのような違いがあるのでしょうか?
これはもう、本人に聞いてみるのが一番だと思いましたので、Bardに次のような質問をしてみました。
「BardとChatGPTの違いを教えて」
回答は次の通りです。
BardとChatGPTはどちらも大規模な言語モデルであり、テキストとコードの大規模なデータセットでトレーニングされています。テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を有益な方法で行うことができます。ただし、2つのモデルにはいくつかの重要な違いがあります。
BardはGoogle AIの大規模な言語モデルであり、ChatGPTはOpenAIの大規模な言語モデルです。つまり、BardはChatGPTよりも多くのデータでトレーニングされており、幅広いプロンプトや質問に応じてより有益な回答を生成できます。
さらに、Bardはテキストの生成に重点を置いているのに対し、ChatGPTは会話に重点を置いています。つまり、Bardは詩、コード、スクリプト、楽曲、メール、手紙など、より創造的で有益なテキストを生成できます。 ChatGPTは、人間のような会話を行うことができます。
全体として、BardはChatGPTよりも強力で用途の広い言語モデルです。ただし、ChatGPTはより人間のような会話を行うことができるため、特定のニーズによってはより適している場合があります。
さすがに自分の方を持ち上げていますね(笑)
今後 私たちは生成 AI とともに仕事をしていくことは避けられないでしょう。
よって、ChatGPT、Bing、Bardをそこそこ使い込んでおき、それぞれの特徴を理解して把握し、仕事の種類によって使い分けするのが良さそうです。そうすれば、仕事がかなり効率的にこなしていけるようになるのではないでしょうか?
本日の記事は以上となります。お読みいただきありがとうございました。