私が子供の頃、自分の香りに気をつけるのは「女性」と決まっていました。
私が思春期の頃、友達のお姉さんの部屋に入ったとき、香水の香りがしてなんだか気持ちがときめいたのを覚えています(笑)
男性は、女性の髪の毛の香り、石鹸の香り、香水の香りに弱い人が多いのではないでしょうか?
男性からしてみると(私だけ?)女性の香りは「女性の象徴」という感じがしてました。
それに対し、男性がオーデコロンや香水をつけていると、周りからは「男のくせに」的な陰口を色々と言われていたように記憶しています。
しかし最近では、スメルハラスメント(ハラスメントの一種で、臭いにより周囲を不快にさせること)が社会的にも話題となっています。
男性用化粧品メーカーのマンダムが2017年に25〜49歳の男女1028人に調査した「職場のニオイに関する意識調査2017」によれば、「職場での周囲の身だしなみで”どうにかして欲しいこと”」の問いで67.1%の得票率を獲得し、第1位となったのが「ニオイ(体臭)」でした。
ニオイは、フケ(42.3%)、鼻毛(31.9%)、さらには伸びた爪・汚い爪(28.1%)などを大きく引き離し1位になりました。
しかも、前回調査(2014年)の60.4%から6.7ポイントも上昇しているそうです。
このスメルハラスメントを訴えるのは男性よりも女性が多く、男性でスメルハラスメントを訴える人は少ない現状があります。
たまに「女性の香水や化粧品の臭いが苦手」という人もいますが。
女性の多くは、スメルハラスメントとして次のようなものを挙げています。
・加齢臭
・体臭
・整髪剤
・タバコの匂い
・口臭
この中でタバコ、整髪剤の臭いに関しては、自分で気をつけることができますが、その他のものに関しては、なかなか自分では気づかないことも多く、また、清潔にしていてもニオイを発してしまう場合もあるのではないでしょうか?
例えば、口臭などは、口腔内をいくら清潔にしていても、内臓の病気等で臭ってしまうこともあるでしょう。なので、それをハラスメントと言うのはどうなんでしょうか?個人的にはちょっと行き過ぎのような感じもしますが。
スメルハラスメントが社会的にも認知されてくるようになり、男性も、昔のように自分の臭いに対して無頓着でいることができなくなってきました。
そこに目をつけ、売り上げを伸ばしているのが、男性用の消臭ケアの関連商品です。
今日は、数ある消臭ケア商品の中でも面白い PRを行っている商品をご紹介したいと思います。
それは「リセッシュ」という商品です。
【画像は「Kao」のWebサイトより】
コマーシャルもたくさんしているので聞いたことがある人も多いと思います。
Kaoでは、「置きリセッシュサポーター」という制度を広めています。これは、職場にリセッシュを設置し“先回り消臭”をすることで、汗のニオイを気にせず快適に働く事を目的にした活動です。
富士薬品のビジネスモデルである「配置薬」のようなイメージですね。「汗をかく職場にはリセッシュを常備しておきましょう」ということです。
スメハラがハラスメントの一つとして社会に浸透していくことを好機とした戦略でしょう。
この「置きリセッシュサポーター」になった企業を1社ご紹介します。
それは、日本中にホットヨガ教室を展開する「LAVA」です。
【画像はLAVAのWebサイトより】
ホットヨガと言えば「汗」ですよね。
ホットヨガのインストラクターの中には、男性のインストラクターもいます。
当然、インストラクターも汗をかくわけですから、ヨガのポーズの指導をする際には汗のニオイが気になるわけです。
またこのリセッシュは、インストラクターが使うだけではなく、レッスンを受ける受講生も無料で使うことができるように、全国約140店舗以上の男女共用各店舗内の男性パウダールームに本商品を設置するとのことです。
「ニオイ」。これって自分では気がつかないことが多いだけにやっかいなものです。
スメハラが叫ばれるようになり、私も夏の暑い日にはニオイに気をつけるようになりました。
これからはこのような消臭ケア商品は必需品となっていくのでしょうね。