仕事術

心配は無駄!心配しないで前に進もう

今年もあと6日!
あなたにとって今年一年はどのような年だったでしょうか?

今年最後のブログは、広報・PRとは直接関係がありませんが、来年のあなたの飛躍を後押しするような、「心配は無駄!心配しないで前に進もう」という内容でお届けします。

不安感は人にとって必要な感情

年末なのでそろそろ「来年は●●に取り組んでみよう」とか「来年こそは●●にチャレンジしてみよう」なんて考えている人も多いのではないかと思います。

しかし、「失敗したらどうしよう・・・」「うまくいかなかったら●●だよなぁ」
といった不安を感じて第一歩が出ない人も多いと思います。
「自分はビビリなんで」「気が小さくて」
なんて言ってる人も多いですが、全然そんなこと気にする必要はないですよ。
未知のものに不安を感じるのはいたって正常な感覚です。
不安を抱く感情、心配する気持ちは人間にとって必要不可欠なんです。
不安感や心配する気持ちが人間にとって必要かつ重要な理由をちょっと書いてみますね。

1. 危険を察知し、生存を助ける

不安は、まるで体内に備わった『危険感知センサー』のようなものです。遠い昔、私たちの祖先が自然の脅威から身を守るために、このセンサーが役立ってきたと言われています。例えば、茂みから音が聞こえた時、私たちは思わず身構えますよね。これは、不安が私たちに注意を促し、危険から逃れるよう促しているからです。現代でも、道を歩く時や新しいことに挑戦する時、このセンサーは私たちを守ってくれます。

2. 計画を立て、未来に備える

営業に行くときや、大きなプレゼンを控えている時、私たちは不安を感じますよね。でも、この不安は、ただ単に私たちを悩ませるものではありません。むしろ、目標に向かって努力する原動力となるんです。例えば、プレゼン前に不安を感じた時、私たちはより一生懸命、良い内容の提案資料を作ろうとします。これは、不安が私たちに目標達成への推進力を与えてくれているからです。

3. 社会的な関係を調整する

不安は、人間関係を円滑にする潤滑油のようなものでもあります。誰かを傷つけてしまった時や、相手に誤解されてしまった時、私たちは不安を感じます。でも、この不安は、私たちに謝罪したり、関係を修復したりするきっかけを与えてくれます。つまり、不安は、人間関係を良好に保つために必要な感情ともいえます。

4. 学習と成長を促す

新しいことを始めたり、難しい課題に直面したりした時、私たちは不安を感じます。でも、この不安は、私たちに新しい知識やスキルを習得するチャンスを与えてくれます。例えば、初めてのプレゼンは緊張しますよね。でも、この経験を通して、あなたはプレゼン能力を向上させることができるはずです。

5. リスク管理とバランスの調整

新しい事業やビジネスを始めようとした時、私たちは成功できるか不安に感じます。でも、この不安は、私たちに慎重に計画を立て、リスクを最小限に抑えるよう促してくれます。つまり、不安は、私たちが賢明な決断をするためのサポート役ともなるんです。

6. 不安がないと危険?

不安は、まるで車のブレーキのようなもの。ブレーキがなければ、車は制御不能になり、危険な状態に陥ります。同様に、不安が全くないと、私たちはリスクを過小評価し、危険な状況に飛び込んでしまう可能性があります。つまり、不安は、私たちを危険から守るための大切な感情なんです。

どうでしょうか?

こう見てくると、「不安」って結構凄い!って感じますよね。
不安は、決して悪い感情ではありません。むしろ、私たちが健やかに生きていく上で必要な感情なんです。

不安を感じた時は、それをネガティブな感情だと捉えるのではなく、自分を守り、成長するためのサインだと捉えてみましょう。そして、その不安と上手に付き合っていくことで、より豊かな人生を送ることができます。

不安・心配な気持ちとどう折り合いをつけるか

心が楽になる調査研究

「人間にとって不安や心配な気持ちが必要なのはわかった、でも不安感が大きくてどうしようもない時はどうしたらいいのか?」

こう思いますよね?

不安が必要なことは理屈では分かっても、いざ、不安感が搔き立てられることがあった時、「いやぁー不安は人間にとって必要なものだから~」なんて気楽になれる人はかなり少ないと思いますので、これ以降のパートでは、不安、心配を和らげることに貢献できる調査結果や考え方をご紹介します。

実は「心配や不安に心を占領させるのは無駄かも!」という調査研究があるのをご存じですか?

2020年にペンシルバニア州立大学で実施された研究が大変面白いのでご紹介しますね。

同大学の研究によると、心配事の79パーセントは実際には起こらず、しかも、残りの21パーセントのうち、16パーセントの出来事は、事前に準備をしていれば対処が可能。つまり、心配事が現実化するのは、たった5パーセント程度という結果を導き出しています。

つまり、私たちが日々感じている不安や心配の多くは、ただの思い過ごしで、現実には起こらないことがほとんどと言えるかもしれません。

心配している最中は、それが現実になるかのように感じますが、それは不安が私たちの心を大きく揺さぶっているからでしょう。この事実を知っていれば、少し心が楽になるのではないでしょうか?

仕事でのミスや人間関係のトラブルを想像し過ぎて、なかなか眠れない夜を過ごした経験はありませんか?おそらく人生の中で数回は経験があると思います。

しかし、その多くは実際には現実化しません。

過剰な心配は精神的にも肉体的にも大きな負担をもたらし、ストレスや不安障害の原因となることが知られていますよね。

過剰な不安感を抱えることは、自分のエネルギーを浪費し、実際に重要な事柄に集中する力を削いでしまうんです。これを踏まえ、私たちにとって本当に重要なことは、どのように心配をコントロールし、効率的な対策を講じるかにあると言えるかもしれませんね。

不安や心配事が現実に起きた時の対応策を紙やスマホに書いてまとめておく

心配事が現実化するのは、たった5パーセント程度と言われても、5%はあるんだよね」と思われる方は、不安や心配事が現実に起きた時の対策を紙やスマホに書いてみてください。

一気に気が楽になりますから。

不安感が大きいのは、実際にそのことが起きてしまった時に、自分がどのように対応すればいいかが頭の中で整理されていないからです。

先にも書きましたが、心配事は事前の対策や計画によって16%もリスクを軽減し、問題を回避することができます。

対応策を具体的に考えることで、心の準備ができ、不安が大幅に軽減されます。過度に心配するのではなく、適切な対応策の立案にエネルギーを向けることが重要です。

「対応策が的を得ていなかったらどうしよう?」こういう不安感が浮かんでくる人もいるかもしれません。最後に、その対応策を書いておきますね。

腹をくくる

もし、一生懸命考えた対応策が的を外していたらどうするか?

この時はもう腹をくくるしかないですね。
神学者であるラインホールド・ニーバーが書いたとされる「平安の祈り」には不安に対する大きな示唆が満ち溢れています。
次に記載しておくので読んでください。

「神よ、変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを識別する知恵を与えたまえ」

ピンときましたよね?
起きてしまったことは仕方ありません。
腹をくくって冷静に受け入れましょう。
人間、なんとかなるもんです。
不安や心配事が現実化しても、それは、その人の器の大きさに収まるものだと言います。
だから、なんとかなるもんです。

最後に、室町時代を代表する臨済宗大徳寺派の僧侶、一休宗純禅師のお言葉をご紹介します。

一休さんは「この先どうしようもなくなって大変困ったときにこの手紙を開けなさい」という遺言を残して亡くなりました。
それから数年後、お寺が大変大きな危機を迎えた時、一人の僧侶が一休さんの遺した手紙のことを思い出し、封を開けてみたところ、3つの言葉が書かれていました。

「大丈夫。心配するな。何とかなる。」

本年もありがとうございました。
また、来年もよろしくお願いいたします。

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