勉強でも仕事でも成果を上げる人は、高い集中力を持っています。
逆に集中力に欠ける人は、仕事のスピードも遅くミスも多くなりがちですね。
そこで今日は、集中力を高める方法を5つご紹介します。
ぜひ、参考にしてください。
1 15分単位で集中する
精神科医の樺沢紫苑氏は、著書「神・時間術」の中で次のように書いています。
「かなり深い集中が持続できる濃い時間は、『15分』程度であって、20分を超えない、つまり『15分』が1単位と考えることができます」
「『15分』は、集中力持続の単位であり、まとまった仕事を片付けるのに適した仕事時間の単位と考えられます」
何かの仕事をするときには、キッチンタイマーやスマホのタイマーを15分に設定し、この時間だけはある特定の仕事だけに集中し、それ以外は一切何もしない。
15分経ったら、3分ほど休憩しまた15分集中する。
これを繰り返します。
実際にやってみるとわかりますが、だらだらと仕事をするよりもかなり仕事がはかどります。
2 姿勢を意識する
最近はスマホを利用する機会が増えたので、猫背の人が増えているそうです。
また、オフィスワーカーは長時間パソコンを見るので、姿勢が前かがみになりがちです。
姿勢が前かがみだと呼吸も浅くなり、十分な酸素が入って来ないので、脳への酸素供給量も少なくなり眠気が強くなります。結果、集中力が欠如してしまいます。
椅子に座っているときは、背筋をピンと伸ばし顎を引いて、綺麗な姿勢をキープするように意識しましょう。
また、背筋をぴんと伸ばし、姿勢を正すことはやる気を引き起こすので、集中力アップにつながります。
3 整理・整頓する
机の上や机まわり、パソコンの中が散らかっていると、それだけで集中力が阻害されます。
散らかっていると、仕事に必要な書類を探すのに時間がかかってしまいます。
民間の保険会社が、イギリスで成人男女 3,000 人を対象に行った調査があります。これによると、探し物をする回数は平均で 1 日 9 回、探し物にかかる平均時間は、 1日10 分。
成人人生の 3,680 時間、実に153 日間を探し物に費やしているそうです。
ビックリするような数字ですね。
また、文房具メーカー「コクヨ」の調査でも、平均的なビジネスマンは、年間150 時間を探し物に費やしているとのこと。
仕事中、集中しているときに「あれ、蛍光ペンはどこだっけ?」「見積書のデータどこにしまったっけ?」と集中している状態が中断され、元の状態に戻ってしまいます。
元の集中している状態に戻るのには「15分」は必要といわれていますから、一日に2回探し物をすると30分もの時間をロスすることになります。
4 気になることを紙に書いて見えるところに貼っておく
仕事中に雑念が頭をよぎることは誰にでもあるでしょう。
「あ、あの件調べて回答しなくては」
「接待の店を探して予約しなくては」
雑念は集中力を削ぎます。
雑念のほとんどは「予定」「スケジュール」「やらなくてはいけないこと」なので、それらが想起されたら、紙に書いてすぐ見れるところに貼っておきましょう。
紙に書かないと、雑念が浮かんだり消えたりを繰り返すので集中力が阻害されますね。
紙に書きだしたら意識的に「このことは後でやろう」と考えて目の前の仕事に集中するようにしましょう。
5 制限時間(締め切り)を決める
あなたも経験があると思いますが、仕事に締め切りがあると集中して仕事ができるものです。
特に締め切り間際は、普段の自分では考えられないような集中力が発揮でき、驚くこともあるのではないでしょうか?
このことについて、精神科医の樺沢紫苑氏は、著書「神・時間術」の中で次のように書いています。
「人は追い込まれると、脳内でノルアドレナリンが分泌されます。ノルアドレナリンは、集中力を高め、学習能力を高め、脳を研ぎ澄まします。結果として、脳は最高のパフォーマンスを発揮するのです」
このことを利用して、自分の仕事に自分で締め切りを設定しましょう。
「この書類は2時間以内に仕上げよう」
「このリサーチは1時間でやろう」
このように決めて、キッチンタイマーやスマホのタイマーを使い作業します。
するとこれを達成するのがゲーム感覚になります。
達成すると満足感を得ることもできますから、仕事に楽しみができます。
以上、「集中力を高める5つの方法」をご紹介しました。
気軽に実践できそうなところから始めてみてくださいね。
参考書籍 「神・時間術」樺沢紫苑著 大和書房刊