広報・PR業務に携わる人は「人の心をつかむ文章が書ける」スキルがあると有利ですよね。
そこで今日は「一瞬で心をつかむ77の文章テクニック」という書籍から、心をつかむ「タイトルと見出し」のテクニックを10パターンご紹介します。
ホームページ、ダイレクトメール、メールマガジン、ニュース系サイト、新聞、雑誌など、どれもそうですが、「タイトルと見出し」に魅力がないと本文を読んでもらうことができません。
本文を読まれるかどうかは、ほぼタイトルの出来栄えで決まってしまうと言っても過言ではありません。また、本文を読むかどうかは約3秒で決まると言われています。
日々、情報の洪水にさらされる現代の人々に情報を届けるには、今日ご紹介するテクニックは役に立つでしょう。
では早速行ってみましょう。
1 タイトル+サブタイトル
サブタイトルで内容をチラ見させられると、内容に対する想像がかき立てられるそうです。
〇実際の例
ダメな例=誰とでも友達になれる話し方
良い例=誰とでも友達になれる話し方/心をつかむ表情術
2 ポジティブワード+ネガティブワード
「OKとNG」「成功と失敗」を対比させると、その違いや理由を知りたくなるそうです。
〇実際の例
ダメな例=面接官が採用したくなる履歴書の書き方
良い例=面接官が採用したくなる履歴書、落としたくなる履歴書
3 簡単さ+理想の姿
人は「自分にはムリ」なことはスルーするが、「自分にもできそう」なことには心惹かれるそうです。
〇実際の例
ダメな例=2000万円代の格安マンションのご案内
良い例=年収300万円でも自分の家が持てる
4 ランキング+呼びかけ
ほかの人が、どんなことに関心があるのか気になるだけでなく、呼びかけられると自分事になるそうです。
〇実際の例
ダメな例=アメリカで大人気の映画が公開
良い例=観客動員数全米No1!/話題の映画を観に行こう!
5 時代性+(だからこそ)対応策
「〇〇の時代」「〇〇社会」と言われるとドキっとしたり、共感したりしますね。
〇実際の例
ダメな例=将来のために金融の知識を身につけましょう!
良い例=平均給与が下がる時代/(だからこそ)将来のために金融の知識を身につけよう!
6 弱点+じつはそれが強み
あえて「弱み」をさらけ出すことで、「強み」がより魅力的に感じられるようになります。
〇実際の例
ダメな例=心からくつろげる伊豆の隠れ家
良い例=5部屋しかない、伊豆の小さな隠れ家
7 メリット+その先のメリット
メリットを得た結果、その先にあるもっと大きなメリットがわかると期待感が膨らみますね。
〇実際の例
ダメな例=お腹のくびれを作る方法
良い例=くびれを作って、理想の彼氏をゲットする方法
8 「あなたのことですよ」+勧誘
あえて対象を限定されると、よけいに「自分のことだ」と思うようになりますね。
〇実際の例
ダメな例=田舎暮らしを実現する方法
良い例=満員電車にウンザリのあなた! 緑豊かな〇〇で田舎暮らしを始めませんか?
9 あきらめていませんか?+簡単な解決法の提案
人は「自分のことをわかってくれている」と感じると、相手を信用しやすくなるそうです。
〇実際の例
ダメな例=誰でもマイホームを購入できる方法
良い例=マイホームをあきらめていませんか? 2階部分を賃貸にすれば新築も夢じゃない
10 悩み+安心感
「緊急性の高い悩み」に訴えかけることで、読み手の行動を喚起させます。
〇実際の例
ダメな例=このアプリさえあれば、乗り換えがスムーズに
良い例=大事な会議に遅れそう!心配無用!このアプリがあなたを最短経路で目的地へ!
いかがでしたでしょうか?
こういったテクニックを知ってタイトルや見出しを書くのとそうでないのでは、効果に大きな差が生まれるでしょう。
今回ご紹介したテクニックは次の書籍からご紹介させていただきました。
〇書名=一瞬で心をつかむ77の文章テクニック
〇著者名=高橋フミアキ
〇出版社=高橋書店
この本、とても良い内容です。広報・PR業務に携わる方なら必読ですよ。
是非一読をお勧めいたします。