「やらなくてはいけないことが多すぎて、何から手を付けたらいいのかわからない」
「選択肢が絞りきれない」
「いいアイディアが浮かんでこない」
仕事やプライべートで、このような悩みをもったことは誰でもあると思います。
そんなときには「思考の整理方法」を知っておくと便利です。
思考の整理方法を知っておくと、悩む時間が減り、短時間で悩みを解決できるようになります。
そこで今日は、誰でも簡単に使える思考の整理方法を3つご紹介しますので参考にしてください。
★セパレート思考
セパレート思考とは、問題を仕分けする思考法です。
経営コンサルタントの鈴木進介氏が提唱している思考法で、頭の中が混乱していて、考えがうまくまとまらないときに使うと効果的です。
やり方は簡単です。
課題をざっくりと分けて考えます。
例えば、会社の売り上げを増やしたいとします。
この課題についていきなり考え始めると収拾がつきにくくなるので、まず売り上げを増やす方法をざっくりと仕分けしてみます。
1.商品単価を上げる
2.営業マンを増やす
3.営業マンの訪問回数を増やす
4.広告を打つ
次に「すぐ実践できるもの」「できないもの」に分けて考えてみる。
このように整理を行うだけでも課題を考えやすくなります。
詳しく知りたい人は、佐々木氏の著書「問題解決のためのセパレート思考」をお読みください。
★Q思考
Q思考とは、質問をすることで思考の発展を得る方法です。
アメリカのジャーナリストであるウォーレン・バーガー氏が提唱しています。
例えば、起業したいと思っても、「失敗したらどうしよう」という思いが頭を横切るでしょう。
このことにより、行動を起こすことができなくなります。
このようなときは、「絶対に失敗しないとしたら、何をするだろう」という質問を自分にしてみるのです。
残業時間が減らせなくて困っているとしたら、「なぜ残業が多いのだろう?」という質問をするのです。
絶対に解決することができないと感じる問題に直面した時には、「どうすればこの問題を解決できそうか?」という質問をします。
質問に対しての回答出す時には、常識や前提条件に縛られずに、思いつくままポンポンと答えを出してみるのがコツです。
★仮説思考
仮説思考とは、情報の収集が不十分だったり、全体的な分析が進んでいない段階でも、先に自分なりの「仮の答え」を持つという方法です。
例えば
「高学歴な男性は収入が高い」
「収入が高い男性はおしゃれに気を遣う」
「洋服に気を使う男性は女性にもてる」
こういったデータがあるとき、「高学歴な男性は女性にもてる」という仮説が立ちます。
この仮説思考を唱えているのは、元ボストンコンサルティンググループの内田和成氏です。
現代のビジネスシーンにおいては、スピードが何よりも求められます。
このような状況下にあって、時間をかけて充分に情報収集や情報分析をしてから行動をしていたのでは、このスピードの時代に乗り遅れてしまいます。
内田氏は著書「『仮説思考』東洋経済新報社刊」の中で「仮説は検証することでよりよい仮説に進化していく。
仮説→実験→検証を繰り返すことによって、個人や組織の能力は向上する」と言っています。
また、「仕事が速く、優れた成果をもたらすコンサルタントはみな、仮説をもって仕事をしている」とも述べています。
では、具体的に仮説思考とはどのように行うのかというと、「問題発見の仮説を立てる」「問題を検証する」「問題解決の仮説を立てる」この3つのプロセスを繰り返し行うことです。
仮説思考を身に付けると問題解決までの時間が短くなりますから、ぜひ身につけたい思考法だといえます。