コロナウィルスの世界的な感染拡大の状況を受け、WHO(世界保健機関)が3月12日、ついに「パンデミック(顕著な感染や死亡被害が著しい事態を想定した世界的な感染の流行を表す用語)」を宣言しました。
【会見を行うWHO=世界保健機関のテドロス事務局長:画像はWHOのYouTubeより】
パンデミックの宣言により、入国や移動が制限されることによって、世界中の経済に大きな影響を及ぼすでしょう。事実、この日は世界中で株安が進行しました。
また、経済面だけではなく私たちの生活にも影響が大きく出ています。
休校した学校が増えることによって、日中から公園で遊ぶ子供たちが増えています。その状況に対して近隣からクレームが入るという状況も起きているそうです。また、選抜高校野球を含む高校生の各種選抜大会も中止になりました。
このような閉塞感が強く漂う中、多くの企業がコロナウイルスの感染拡大によって不便な生活を強いられている人々を支援するため、様々な活動を開始しています。
本日は、そういった企業の支援活動の一部をご紹介したいと思います。
まずは、学校の臨時休校に伴う子供の食事支援に関するものです。
★吉野家
12才以下の子供用の食事として、テイクアウトでの利用に限り、牛丼「並盛」を通常本体価格352円(税込380円)のところ、本体価格278円(税込300円)の特別価格で販売。
・期間 : 2020年3月10日(火)11時~3月31日(火)24時まで
・対象 : 12才以下の子供の食事用の牛丼(全サイズ)テイクアウトのみ対象
★餃子の王将
休校措置対象の中学生以下の子供がいる家庭向けに「お持ち帰り専用お子様弁当」を250円で販売。電子レンジ対応容器のため、おかずとご飯を一度に電子レンジで温めることができ、子供でも手作り料理を手軽に食べることができるそうですよ。
・期間:2020 年 3 月 9 日(月) ~ 3 月 31 日(火)
・対象:休校措置対象の中学生以下の子供がいる家庭
★コンビニエンスストア・ローソン
学童保育施設の昼食向けにローソンで販売するおにぎり42万個を無償で配布。
・期間:3月10日、17日、24日
・対象:全国学童保育施設
次は、学習関連に関する支援です。
★小学館
家庭学習を行なう小・中・高校生への自宅学習支援として、学習まんが『小学館版学習まんが 少年少女日本の歴史』(全24巻)の電子版を無料公開。
「小学館版学習まんが 少年少女日本の歴史」は、発売以降、37年間ずっと愛され続け、2020年時点で累計発行部数2020万部を突破しているそうです。
★株式会社イー・コミュニケーションズ
検定団体・資格団体・学校を対象に、インターネット経由で自宅・学校内・サテライトオフィス内で、簡単に試験・テストが受験出来るオンライン試験サービスを期間限定で無償提供。
同社は、資格試験のITサポートを行い、これまで1,000団体以上の試験のIT化を推進している。
★株式会社オウケイウェイヴ
新型コロナウイルスの感染拡大による全国一斉の臨時休校措置のために、卒業式の中止・縮小を余儀なくされる小学校、中学校、高等学校その他の教育機関に向けて、オンライン上で“感謝”の気持ちを送り合うことができる無料サンクスカードサービス『OKWAVE GRATICA』を用いた支援を期間限定で実施。
同社は、日本初、最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」を運営。
ここでご紹介したのは、支援を行っている会社のほんの一部です。
実に多くの会社が支援に取り組んでいます。
日本人の心は温かいなぁと感じました。
今後、このような取り組みの輪がどんどんと大きくなることによって、沈みがちな日本に活気を与えることに繋がるでしょう。
一刻も早く収束に向かうことを願っています。