「保育園落ちた日本死ね!!!」
最近この言葉がマスコミを賑わせています。
この言葉は、保育園への入所選考に落ちた母親が怒りをつづったブログのタイトルです。
新聞、雑誌、テレビ、こぞってこの話題を取り上げています。
これだけ話題になっているのは、記事の内容が大きな社会問題となっている「待機児童問題」であること、そして何より「タイトル」が秀逸であるということがあるでしょう。
不謹慎かもしれませんが、このタイトルには記事本文を読みたくなってしまう強いパワーを感じます。
最近、WebPRやSEOに携わっている方には
「保育園落ちた日本死ね!!!」
に匹敵するくらいのインパクトを持った言葉がネット上を駆け巡りました。
その言葉とは
「Googleは使わない、SEO対策しているから」
というもの。
この言葉は、3月3日から4日、福岡で開催されたイベント「B Dash Camp 2016 Spring in Fukuoka」の中で「次のビジネスを仕掛けるなら、Instagramに乗れ!」と題したセッションの中で「GENKING」さんが発言したもの。
GENKINGさんは、Instagramでフォロワー84万人を誇るマルチクリエーター・タレント・モデルさん。
「Googleで検索すると文字が出てくるし、(検索結果は)SEO対策されている。あとはスポンサー(広告)とかが上がってきて…ネットってリアルじゃない。」
こう発言しました。
WebPRを仕掛けるうえでSEO対策というのは欠かせない作業でした。
私自身もこの言葉を読んだ時は正直「ウムム・・・」と唸ってしまいました。
更に次のようにも発言されています。
「僕の友だちは雑誌を買わなくなっている。雑誌は作られていてリアルじゃないんですよ。
Instagramは好きなモデルの私服を見られたり、すごくリアル。それ(モデルなどのアカウント)を見ることで、『このブランドの新作の鞄がかわいい』と発見できたり、レストランだって新しい情報がケータイで見られる。好きな子をフォローすると、好きな子の情報が全部入る。若い子、間違いなく10代はかわいい子や格好いい子(のアカウント)を探して、Instagramで欲しい洋服を探している」
また、検索にしても、Googleを使わずにInstagramを使うのだとか。
この言葉を聞いたとき、最近の若者は検索する時GoogleではなくYouTubeを使う割合が大きく増えているという記事を何かで読んだことを思いだしました。
私の頭の中には、「検索は検索エンジン(Google)でするもの」という公式が出来上がっていますので、これからは改めていかなくてはいけないと痛感しています。
GENKINGさんの言葉は、今の10代、20代の若者が新しい感覚をもってネットを使っていることを表しています。
キーは「リアル」
メディアが作り出した情報ではなく、自分自身とつながっている人から得るリアルな情報を基に考え行動をしていく。
この傾向は今後ますます強くなると思われます。
10代、20代の若者向けのPRはこれらのことを念頭に置き、戦略を構築していくことが益々重要になりそうです。