本日の記事は次の2本立てでお届けします。是非お読みください。
1.神奈川県のYouTubeを使った広報が秀逸
2.活躍するZ世代の女性たち
神奈川県のYouTubeを使った広報が秀逸
YouTubeを広報・PRのツールに使う自治体・行政機関は多いのですが、充実した内容の動画を継続的に投稿できている自治体・行政機関はそう多くはありません。時々、多額の予算と著名なプロデューサー、タレントを起用した自治体の動画が話題になることはありますが、一発屋的なものになりがちです。
2021年6月24日、本ブログにおいて「国家公務員がYouTuber」というタイトルで取り上げた、農林水産省若手職員自らが運営する農林水産省公式YouTubeチャンネル「BUZZ MAFF」のような成功事例は稀有とも言えます。
「国家公務員がYouTuber」の記事は下記からお読みいただけます。
しかし、そんな中でも、「神奈川県」のYouTubeチャンネル「かなチャンTV」は頑張ってるなぁ~って感じます。
「かなチャンTV」の動画の中から私が好きな『「かながわ るるるん♪」 泣ける。三浦半島エリア(ロングバージョン)』の動画へのリンクを貼っておきますね。
その要因は知事である「黒岩祐治氏」の経歴にあるのかもしれません。
黒岩祐治氏はご存じの方も多いと思いますが「フジテレビ」出身です。在職中は、報道記者、番組ディレクター、キャスターなどを歴任しました。「政治討論番組報道2001」での司会進行役のイメージが強い人も多いでしょう。
「かなチャンTV」を運営する神奈川県のトップがテレビ局出身というのはやはり強いですね。「餅は餅屋」といったところでしょうか。
「かなチャンTV」の動画一覧をご覧いただくと分かりますが、アップされている動画は実にバラエティーに富んでいてテレビ局のチャンネルのようです。
先ほどご紹介した、神奈川県内の観光地を紹介する「かながわ るるるん♪」シリーズ(株式会社JTBパブリッシングが発刊する旅行ガイドブックシリーズである「るるぶ」を連想させますね)を観ていると「行ってみたい」という気持ちになりますし、神奈川県で働く人を募集するための動画「職員に聞きました」シリーズも様々な職種を網羅していてその業務内容がよくわかります。
「広報・PRに使う動画は手間と費用と知識がかかる」という認識はもはや過去のものです。
・予算がない
・時間がない
・撮影・編集の知識がない
こういった言い訳はもう通用しないですね。
・YouTubeは無料で使えます。
・動画はスマホで撮影したもので十分。
・編集も無料ソフトで十分。
・動画のテロップも無料ソフトで自動で挿入できます。
まずは気楽に始めて、成果に固執しないで継続するというのがチャンネルを成功に導く大きなコツだと考えます。
そしてなにより大切なのは堅苦しく考えないで職員の方自身が「楽しい・面白い」と感じられるものを作るということですね。
活躍するZ世代の女性たち
さて、二つ目の記事は、「活躍するZ世代の女性たち」と題してお届けします。
Z世代の人達は優秀な人が多いのですが、その中でも女性の活躍が目立っているように感じます。そんな中から2つの事例をご紹介します。
1.市民協働推進プロジェクトで活躍する女子高校生
福井県鯖江市の市役所には「JK課」という課があります。
この「JK」とはなんの略なのかお分かりになりますか?
そうです!「女子高生」の略です。
「JK課」は、福井県鯖江市が、2014年にスタートさせた実験的な市民協働推進プロジェクト。
地元の女子高生たちが中心となり、市民・団体や地元企業、大学、地域メディアなどと連携・協力しながら、自分たちの街を楽しむ企画や活動をたくさん行っているそうです。
高校の現代社会の副読本の表紙、裏表紙にJK課の事例や写真が全面的に採用されるなど、その活躍ぶりは全国に広まっています。また、テレビなどでも大きく報道され、メディアでも話題になっていますね。
最近では、2023年7月と11月に行われたゴミ拾いイベント「POCPOC(ポクポク)を探せ」で集めたペットボトルを活用し、メガネの名産地・鯖江市の内田プラスチックと協力して製作したサングラスが注目されています。
このエコフレンドリーなサングラスは、2024年3月9日にイオンモール新小松内の「ブランドショップハピネス新小松」で販売開始されていて、価格は5,000円。特に注目すべきは、サングラスのアーム部分で、それはJK課メンバーにより「日本海の波と水泡」をモチーフにデザインされているそうです。
若い年代の女性が行政活動に参加し、成果を上げていくとその街の雰囲気も良くなっていくでしょうし、地元に対する愛着のようなものも醸成できるかもしれませんね。
2.「株式会社スカイスクレイパー」の新社長は22歳の女性!
株式会社スカイスクレイパーは、1都8県でカレーハウス CoCo壱番屋を25 店舗、ラーメン大戦争 2 店舗を運営する会社。
メインは、カレーハウス CoCo壱番屋の運営で、年商は20億円。社員数はアルバイトを含め400名ほどだとか。
私は今から26年前、CoCo 壱番屋の全メニューを食べるという目標を掲げ、ほぼ毎日、昼食はCoCo壱番屋のカレーを食べるという生活を送っていた時があります。
それほどCoCo壱番屋のカレーが好きでした。
結局全メニューを制覇することができました。今、思い返すとなぜそういったことをしたのか、全く記憶がないんです。
若かったとしか言えません。。
さて、本題に戻りましょう。
新社長に抜擢されたのは「諸沢莉乃」さん。
なんと22歳という若さです!
CoCo壱番屋には高校一年生の7月からアルバイトとして働き始めたそう。高校を卒業したときは別の企業に就職したそうですが、すぐにCoCo壱番屋に戻ったそうです。
そして、なんと19歳のときには、全国の店舗から選ばれる接客スペシャリストの称号「接客スター」を最年少で獲得したそうですよ。若い時は色々と細かいことに気が効かない人が多いのですが、10代で接客のプロと認められたのは凄いことだと思います。
そして、今年の5月に社長に抜擢されました。
諸沢さんを社長に抜擢したのは、株式会社スカイスクレイパーの創業者であり社長だった西牧大輔会長(54)です。
西牧会長は、社長になってもらいたい人の要素を書き出したそうです。
その要素の一部が「信用できる人」「会社が好き」「嘘をつかない」「頑張って現場で仕事をしてくれる」などだったそう。
そうやって書いていると諸沢さんの顔が浮かんできたそうです。
私は、西牧会長の次の言葉が印象的でした。
「社長になってもらった人を信用するより、信用できる人に社長になってもらう」
やはり、仕事ができるのも大事だけど、人間性が一番大事ということですね。
彼女が実際に働いているYouTubeの動画があるのでそのリンクを貼っておきますね。
本日の記事は以上となります。
お読みいただきありがとうございました。