トレンド

苦戦するマイナポイント事業

9月1日から「マイナポイント」がスタートしました。

ニュース等で「マイナポイント」という言葉は聞くと思うのですが、その内容はご存知でしょうか?

今日の PR ステーションの記事は、このマイナポイントについてです。

内容を知ると「おッ!結構いいね。申し込んでみるかな」ってなるのですが、その普及に政府もなかなか苦戦しているようです。

ではまず「マイナポイントって何?」という方のために、その内容についてご説明します。

マイナポイントとは?

マイナポイント

【画像出典:総務省ホームページより

マイナポイントとは、マイナンバーカードとキャッシュレス決済を連携させて、キャッシュレスで買い物をすると、支払った金額の25%分が還元されるポイントのことです。

先程も書きましたが、その実施は9月1日から始まっています。

マイナンバーカードを持っている方が、事前に予約・申込みをした上で、キャッシュレス決済を利用するともらうことのできるポイントのことで、マイナポイントの「マイナ」とは、「マイナンバーカード」の「マイナ」にポイントを付けた名称です。結構安易なネーミングですね(笑)

多くの方が勘違いしているのですが「マイナポイント」という名称ですが、実際に付与されるのはマイナポイントという名称のポイントではなく、各キャッシュレス決済サービスで採用されているポイントであるという点に注意が必要です。

例えば、多くの方が利用しているJR東日本系カードの「Suica(スイカ)」であれば、「JRE POINT」に登録したSuicaでマイナポイントに申し込んでチャージをすれば、「JRE POINT」が貯まります。楽天カードであれば「楽天ポイント」が貯まるということです。

もらえるポイントの上限は5,000ポイントで、2万円分の買い物か、チャージをすれば上限に達します。

キャッシュレス決済サービスを提供する企業は、この制度を新規顧客獲得のフックにしようと、マイナポイントとは別に、独自にポイントを上乗せする特典を付けていますからお得度は更にアップしています。

特典にご興味がある方は、各社のキャンペーンサイトでその内容をご確認ください。

参考までにマイナポイントを申し込んだ人が設定した決済サービスTOP5をご紹介しておきましょう。(MMDLabo株式会社と株式会社コロプラが提供するスマートフォン向けインターネットリサーチサービス「スマートアンサー」が実施したアンケートによる)

1位:PayPay
2位:楽天カード
3位:WAON
4位:auPAY
5位:Suica

このような結果になっています。

個人的に1位と2位は「やっぱりね」といった感じです。PRに投下する予算も多いのでしょう。

マイナポイント事業実施の背景

マイナポイント事業が実施されるその背景には、政府の思惑通りに普及が進まない「マイナンバーカード」の普及促進と消費の活性化が挙げあられます。

まず、マイナンバーカードの保有者は8月1日時点で、2324万人と人口の18%にしか過ぎません。この数字は結構意外な感じがしました。もっと多いのかと思っていましたから。

国全体として見た場合には、まだまだカード自体の利便性や認知度は低く、今回の事業でどれだけ伸びるかは未知数と言えるでしょう。

次に消費活性化に関して言えば、キャッシュレスで買い物をすると、最大5%分がポイント還元された「キャッシュレス・ポイント還元事業」が、6月に終了しました。

しかし、この事業は評判がよく、政府の予想を超える利用があり、2度も補正予算を組んでポイントの原資を積み増ししました。今回のマイナポイントは二匹目のドジョウを狙った作戦ですが、今回は予算が余る可能性が高いと指摘する専門家もいます。

「マイナンバーカードって別にあってもなくても変わらないし、なんか、めんどくさそうだからカードなんて作らない」という人が多かったのですが、このマイナポイントのことが SNSで話題となり、マイナンバーカードを作りマイナポイントに申し込んだ人が増えているかのような雰囲気はありました。

しかし、実際のところは前述しましたように、国の思惑通りには申込者は増えてはいないようです。

8月末現在で、申し込んだ人は300万人程度で、今ひとつ盛り上がりを欠いている状況です。

申し込みが少ないことについて総務省の担当者は「実際にポイント還元が始まれば申し込みは増えると期待している」と話していますが、4千万人という目標を達成するのは厳しい情勢です。

申し込む人が増えない要因の一つは「マイナポイントという言葉はどこかで聞いたことはあるが、それがどのような内容なのかは知らない」ということでしょう。

民間調査会社のMMD研究所がインターネットを使い7月に行った調査では、マイナポイント事業について8割が知っているものの、「内容を把握している」という人は35・5%でした。

「聞いたことがない」という人も16・9%で、制度の認知が十分に浸透していない状況を反映していますね。

PR・広報不足感が否めないですね。今後の政府の巻き返し作戦に注目です。

マイナポイントの始め方

マイナポイントの始め方については文章で説明してもわかりにくいので、下記のURLで動画で確認することができます。

https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/flow/mykey-get/

なお、マイナポイントを始めるには、マイナンバーカードを所持していることが大前提です。カードを所有していない人はマイナンバーカードの取得の作業からとなります。

いかがでしたでしょうか?

「マイナポイントやってみようかな?」という気持ちになったでしょうか?

人間はとてもめんどくさがりな生き物です。

理屈ではというか頭では「やった方がいいかも・・・」とは感じますが、行動をしようとするとなんとなく最初の一歩が出ない方が多いのではないでしょうか?

今年の6月に終了した「キャッシュレス・ポイント還元事業」の場合は、特にこれといった手続きも必要なく、自分がすでに所有しているクレジットカードを使えばその恩恵を受けることができましたが、今回はそういうわけにはいかないのでそこがハードルですね。

自分はマイナンバーカードを所有しているのでマイナポイントをやってみようと考えています。

5000ポイントバックされれば、結構いいものが買えますよね。

熱中症熱中症対策グッズ&キャンペーン前のページ

緩和されるイベント開催次のページイベント

関連記事

  1. トレンド

    今年はライブ配信SNSに注目

    テレビ・雑誌・新聞等の視聴者数・読者数が少なくなっていると云われて久し…

  2. トレンド

    2020年に流行った言葉ランキング

    今日の記事が、今年最後の記事となります。1年間お読みいただいて…

  3. トレンド

    2016年インバウンド市場の拡大状況は?

    2020年の東京オリンピックが決まって以来、急激にトレンドワードに躍り…

  4. ランキング

    トレンド

    年末に発表される各種ランキング

    もうすぐクリスマスですね。今年のクリスマス、あなたはどうやって過ごしま…

  5. 短尺動画

    トレンド

    ブレイクするか?YouTube shorts

    「最強のPRツールは何?」と聞かれたら、おそらくほとんどの人はYouT…

  6. トレンド

    最近のユニークなニュース5選

    今日は、最近面白いなと感じたニュースを5つご紹介します。では、…

最近の記事

  1. ベネフィット
  2. SNS
  3. フリーランス
  1. 広報・PR

    日本人が大好きな食べ物と話題の職業を掛け合わせた面白いPR事例
  2. 警察

    広報・PR

    大阪府警が作った癖になる広報動画他2記事
  3. 支援

    サービス

    コロナウィルス対策支援を行う企業のご紹介
  4. ふるさと納税

    広報・PR

    漫才でふるさと納税をPR
  5. news

    コロナウイルスに打ち勝つための元気をもらえる記事
PAGE TOP