Googleで注目すべきアップデートが2つあったので、皆さんにシェアさせていただきます。
■初めての日本独自アップデート
2月3日、日本語での検索アルゴリズムにアップデートがありました。
従来Googleの検索アルゴリズムは、言語の違いによって差がつくことはありませんでした(スパム対策を除く)。
しかし、今回のアップデートは、日本語独自のアップデートとなります。
Googleウェブマスター向け公式ブログには次のように記載されています。
★——-ここから引用———————————————–
今週、ウェブサイトの品質の評価方法に改善を加えました。
今回のアップデートにより、ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも、検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く品質の低いサイトの順位が下がります。
その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。
今回の変更は、日本語検索で表示される低品質なサイトへの対策を意図しています。
このような改善が、有用で信頼できるコンテンツをユーザーに提供する皆さんを、正当に評価するウェブのエコシステム作りの助けとなることを期待しています。
——————————————————ここまで引用★
このアップデートの背景には何があったのでしょう?
ピンときた人も多いと思います。
昨年末に世間を賑わした、DeNAが運営していたキュレーションメディア「WELQ」の問題が、このアップデートの要因と考えられますね。
Googleは以前から「品質の低いサイトは上位表示させない」と言ってきました。
しかし、WELQはそのアルゴリズムの裏をかいくぐり、低品質なコンテンツを上位表示させました。
WELQには、他のWebサイトからコピーペーストしてきたような記事も多くあり著作権法上の問題もはらんでいました。
また、「肩こりがひどいのは病気が原因?気になる怖い病気とセルフ対処法」というタイトルの記事の中では、右肩が痛い原因をいくつか述べる中に「先祖がたくさん乗っている場合もあり肩の痛みやこりを感じるのはムリのないことかもしれません」という記述もありました。
本気で書いたのか、ふざけて書いたのかは不明ですが、ヘルスケアの情報を扱うサイトのコンテンツとしてはふさわしくはないでしょう。
ありとあらゆるヘルスケア系のキーワードでWELQのページを上位表示させてしまったことは、Googleの評価を大きく低下させるものでした。
SEOに詳しい人たちの間では「やっぱりGoogleといえどもまだまだ穴はたくさんあるんだね」と囁かれていました。
しかし、さすがGoogle、この問題への対応は早かったですね。
今回のアップデートにより、WELQと同じ手法でコンテンツを作成してきたキュレーションメディアの検索順位は大きく低下するでしょう。
今後、本当にオリジナリティがあり、内容の濃いコンテンツが上位表示されるようになると思われます。
いよいよ小手先のテクニックが通用しなくなってくるわけです。
■モバイル検索結果に「他の人はこちらも検索」表示が登場
Googleは、モバイルでの検索結果画面に新しい機能を追加しました。
その機能についてシェアしたいと思います。
まず、普通に検索します。
例えば、「安倍総理 演説」と検索します。
検索結果の上位に表示されている結果をタップしてページを表示させた後、元の検索結果画面に戻ると、先ほどタップした個所の下に「他の人はこちらも検索しています」という横スクロール可能なカルーセルパネルが表示されます。
(※一部アプリや機種によっては表示されない場合もあるようです)
このカルーセルパネルに表示されるキーワードは、どの検索結果をタップするかによって変わってきます。
検索者の意図を読み取り表示しているものと考えられます。
この新機能の登場は、Googleが宣言した「モバイルファースト」に基づく施策の一つでしょう。
モバイルで検索を行っているとき、その検索結果に満足できない場合、再度検索キーワードを打つのはパソコンと違い面倒です。
この面倒さを解消するために導入されたのが「他の人はこちらも検索しています」機能です。
パソコンで検索する人が減る一方、モバイルでの検索数は右肩上がりで増えています。
スマホ対策されていないWebページはどんどん検索結果から消えていく運命にありますね。
モバイル対策は「待ったなし」の状況が迫ってきています。