SEO

SEO(検索エンジン最適化)は意味がなくなるのか?

本日の記事は「SEO(検索エンジン最適化)は意味がなくなるのか?」と題してお届けします。

インターネット上からお客様を獲得する方法には様々な手法があります。SEO対策、広告、SNSなどが代表的な手法です。この中でも特に重要なのがSEOです。

例えば、企業がPRに使う手法として、すっかり定着したオウンドメディアも、SEO対策ができていないと、まさに「絵に描いた餅」です。検索結果の上位にランクインしていないと、そのオウンドメディアはこの世に存在していないのも同然です。

また、SEOがうまくいくと、下記のようなメリットを享受することができます。
・検索順位が上位になれば知名度や信頼性が上がる
・自然検索からのWebサイトへの流入数が増える
・広告費をかけずにユーザーへ訴求できる
・購買意欲の高いユーザーを集められる
・潜在顧客にもアプローチできる
・Webサイトを資産にできる
・長期間に渡って集客できること
・潜在顧客を獲得できる

あらためて、このように列挙するとかなりのメリット感がありますね。

しかし、今、このSEOを取り巻く環境が大きく変化しようとしています。その変化は検索順位を決めるロジックの大幅な変更というレベルではなく、SEO対策そのものが無意味になる可能性を大きく秘めたものとなっています。

その要因を本日の記事では3つご紹介します。

1. SGE(Search Generative Experience)

前回の記事でGoogleが開発した新しい検索機能であるSGE(Search Generative Experience)をご紹介しました。
前回の記事はこちらからお読みいただけます

このSGEがSEO環境に一番大きな影響を及ぼすのではないかと考えます。

日本でのSGEは、2023年8月30日にローンチされました。このとき、Webマーケティング、SEO対策会社の関係者の間では「SEOは終わるのか・・・」こういったため息が多く聞こえてきました。

その理由はユーザーが入力した検索ワードへの回答がページの一番上に表示されることにより、ユーザーはその回答を読むことで満足してしまい、他のWebサイトを見ることが少なくなるだろうという予想のためです。

検索結果の順位とアクセス数には密接な関係があるため、日本においてSGE利用者が増えるほど、SGE以外のWebサイトへのアクセスは減ることが簡単に予想できます。当たり前ですが、検索結果の順位が高いほど、そのページへのクリック率が高くなり、結果としてアクセス数も増える傾向にあります。

例えば、ある調査によれば、Googleの検索結果で1位のページのクリック率は約20%であるのに対し、10位のページはわずか1.5%ほどしかありません。さらに、2位のページでさえ、1位のページの半分の10%しかクリック率がありません。

このデータから、検索結果の順位が1位と10位では、クリック率において約13倍以上の差が出ることがわかります。そして、クリック率が高いほどアクセス数も増えるため、検索結果の順位が高いほどアクセス数が増えると言えます。

このようなことからSGEの普及は検索エンジンユーザーの動向を変えてしまうのはまず間違いないでしょう。

SGEの回答がどのようなアルゴリズムによって生成されるのかはまだ解明されていませんから、SEOによって収益を上げる企業にとっては大きな脅威となっています。

2. Perspectives(パースペクティブ)フィルターの導入

Perspectivesフィルターは、Googleが開発した機能で、2023年5月に米国でモバイル検索結果に導入されました。日本での導入は、2024年中と発表されています。この機能は、ユーザーが検索トピックについて様々な視点から情報を得られるように支援することを目的としています。

下記はGoogle BlogのPerspectives(パースペクティブ)フィルター説明画面

GoogleがPerspectives(パースペクティブ)フィルターについて解説しているブログへのリンクを貼っておきます。

Google Blogはこちらから

検索結果画面でPerspectivesフィルターを有効にすると、検索結果画面に個人の経験や意見を共有するコンテンツが表示されます。具体的には、以下の種類のコンテンツが表示されます。

・動画: YouTube 動画やその他のプラットフォームで個人が作成した動画
・ブログ記事: 個人が運営するブログ記事
・ソーシャルメディア投稿: Twitter や Facebook などのソーシャルメディア投稿
・フォーラム投稿: Reddit や Quora などのフォーラム投稿

これらのコンテンツは、Google AI のアルゴリズムによって、検索トピックに関連性があり、多様な視点や意見を反映しているものが選定されるとされています。

では、Perspectivesフィルターにはどのような利点があるのでしょうか?

・リアルな情報を得ることができる: 公式情報やニュース記事だけでは得られない、個人の経験や意見といったリアルな情報を知ることができるようになります。
・複雑なトピックを理解しやすくなる: 複数の視点から情報を得ることで、複雑なトピックをより深く理解することができます。
・多様な価値観を知ることができる: 他の人の経験や意見を知ることで、多様な価値観を知ることができるようになります。

以上のような利点がありますが、一番のポイントは「リアルな情報を得られる」ということだと思います。

例えばある男性が「婚活」をしているとします。

その男性は「どうしたら女性に好感を持ってもらえるのだろう」「どうしたら2回目のデートをOKしてくれるのだろう」という疑問をもって、「婚活で成功する方法」と検索したとします。

検索結果に表示されるのは、婚活を業とする企業の広告やWebサイト、オウンドメディア、または婚活をアフィリエイトするアフィリエイターのサイトがメインです。検索結果の上位に表示されるサイトは必ず「SEO対策」されていますから、そこに記載されている情報の信頼性や信憑性は高くないことも考えられます。

特にアフィリエイターはSEOで収益を上げていますから、Webサイトに記載の情報の信頼性が低い場合が多くあります。

このようなときは一番知りたいのは「婚活で成功した個人の体験談・意見」でしょう。

従来であれば、このような個人の体験や意見を知るためには、個人が運営するブログ(アメブロ等)やSNS(Youtube含む)などを検索し、自分で時間をかけて探すしかありませんでした。しかし、Perspectivesフィルター導入後はこの機能を利用することで個人が発信する体験・意見等の情報に素早くたどり着くことができるようになります。

以上のような理由から、Perspectivesフィルター導入後はSEO対策された企業、アフィリエイター等のWebサイトへの流入数は現在よりも減る可能性が高いと言えます。

3.Windows 11に自然言語AIのCopilotが搭載

2023年12月1日、MicrosoftのAI機能「Copilot」が、Windows 11で利用できるようになりました。
※Windows 11 バージョン 22H2でない場合、Windows 11 バージョンである 22H2 にアップグレードする必要があります

起動方法はとても簡単で、Windows11の画面の下部(タスクバー)にある赤線で囲まれたマークをクリックするだけです。
※このマークはタスクバーの右端に表示されているケースもあります

そうすると画面右端に下記のようなCopilotのウィンドウが立ち上がります。

Copilotは、OpenAIのGPT-4による高度な生成AIの機能を活用しながら、鮮度が高く、信頼できるWebサイト上の情報の中から、必要な情報を検出できる点が最大の特徴です。

この機能は、Bing(Microsoftの検索エンジン)の検索アルゴリズムと、OpenAIの言語モデルのGPT-4を統合した「Prometheus」という、マイクロソフト独自の技術が組み込まれています。Copilotによる検索では、従来のリスト表示ではなく、要約された文章とともに、1つの内容としてまとめて表示されます。さらに凄いのは、画像作成機能も用意されており、言葉で表現した内容から画像を生成することができることです。

いやぁ、Windowsはどんどん進化しますね。

さて、CopilotがSEO対策に与える影響についてですが、Copilotを使い、必要な情報を得る人が増えてしまうと、Cheomeなどのブラウザーを利用して検索する人が減ることが予想できます。

特に、Windowsを利用していて、仕事の調べものに検索を利用するビジネスパーソンにおいては今後その傾向が増える可能性があるのではないでしょうか?

Copilotが情報を生成する元ネタとなるWebサイトはどのように選定されているのかは不明です。必ずしもSEO対策を施し上位に表示されているサイトを参考にしているとは限りません。

以上、SEO対策が無意味になる可能性の背景にある要因を3つご紹介しました。

本日の記事では「SEO対策が意味をなさなくなるかもしれない」という内容の記事でしたが、最近ではそれ以前にZ世代と言われる若い世代では「Google」を使う人が減り、SNSで自分が欲しい情報を得ている人が増えていると言われています。

調べ物、知りたいことは「検索エンジンで」という構図は崩れつつあります。特に若い世代をターゲットとしている企業においては、Web集客の大きな転換点に差し掛かっているようです。

本日の記事は以上となります。

お読みいただきありがとうございました。

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