自社のWebサイトを検索結果の上位に表示させること(SEO【検索エンジン最適化】)は広報・PR活動を行う上でも非常に重要となります。
SEOに関しては、本年の3月31日にも記事として取り上げさせていただきました。
https://kouhou.biz/seo/20220331/
SEO対策として行うべきことは実に多くあり、比較的簡単にできるものから、プログラム系の専門的な知識がないとできないこともあります。
これらの中で一番難しくハードルが高いのが被リンクの獲得です。
被リンクとは、外部のWebサイトから自社(自分)のWebサイトへリンクを貼ってもらうことです。これは、SEO対策の中で最も重要な項目といっても過言ではありません。
Googleは、被リンクが多いサイトを高く評価します。なぜなら、検索エンジンはサイトのコンテンツ内容を読み込んで、それが良いコンテンツなのかどうかを完全には理解できないからです。
検索エンジンは所詮プログラムですから、人間のような感性を持つことはできません。
そこでGoogleはリンクに頼っているわけですね。Googleはリンクをそのページへの「人気投票」だと考えているということです。つまり、リンクが多く貼られているサイトは「コンテンツの質が良いとみなします」ということになります。
論文を書くとき他の論文を引用することが多くあります。良い論文は引用される回数も多いですね。リンクを貼られるというのは、これと同じことが言えるでしょう。
しかし、この被リンクを獲得するのは非常に難易度が高いのです。ホームページ・ブログの作成や運営管理をやったことがある方ならお分かりになると思いますが、リンクを貼る作業というのはサクッとできるわけではありません。若干なりとも手間なわけです。よって、よほどのことがない限り「リンクを貼ろう」とは考えません。
SEO対策を行う事業者は多いですが、この被リンク獲得作業を行っている事業者はかなり少ないと考えられます。
今から10年くらい前、ここに目をつけたSEO対策事業者は、リンクを集める作業を代行するサービスを積極的に売り込んでいました。
リンクを貼るWebサイトやブログはこの事業者が作成したものが多く、その殆どが内容の無い「ゴミサイト」と呼ばれるようなものでした。
当然、Googleはこの状況を野放しにしておくはずもなく、購入したリンクはスパムとみなすようになりました(購入したリンクかどうかは100%正確には判断できませんが)。また、質の悪いサイトからのリンクを評価しないというアルゴリズムに変更しました。
このようなことがあり、今では被リンクの獲得を業者に任せることは少なくなり、自己努力をしなくてはいけない時代になっています。
さて、ではここからは「どうすれば被リンクを獲得できるのか?」ということについて書いていきます。
1.内容が充実した濃いコンテンツを作成する
まず何を差し置いてもこれにつきます。
人がWebサイトに掲載するコンテンツを作成するとき、他のWebサイトを参考にしたり引用することはよくあることです。参考にしたり、引用した際にはそのWebサイトへリンクを貼ることが多いので、これによりリンクを獲得することができます。
このためには内容が充実していて濃いWebサイトコンテンツを作成する必要があるわけです。
2.SNSを活用する
SNS(Instagram、Twitter、YouTube)を運営し、そこへの投稿に自社サイトへのURLを記載します。
当然ですが、SNSへ投稿するコンテンツは、読者にとって有益なものでなければ投稿は拡散されませんので、被リンクも増えることはありません。
3.ニュースリリースを出す
PRTIMESなどのニュースリリース配信会社を使い、ニュースリリースを出すことで被リンクを獲得することができます。
しかし、ニュースリリース配信代行サイトに掲載されているニュースリリースからのリンクには、「nofollowタグ」が入っていることが多くあります。
nofollowタグとは、メタタグの一種で、「このページにある全てのリンクをたどらない」または、「ある一つのリンクをたどらない」ようにクローラーに指示するときに使います。
しかし、ニュースリリースを出すことでそのリリースを見た人が自分のWebサイトやSNSなどに投稿し、そこからリンクを貼ることがあるため、リリースを出す意味はあります。
4.統計・アンケート・調査情報に関するコンテンツを作成する
Webサイトに掲載する文章を書いていると、その内容を補完し信頼性を向上させるため、統計・アンケート・調査に関するコンテンツを探して利用することがあります。これらの情報を利用した際には、情報の掲載元にリンクを貼ることがほとんどですので、統計・アンケート・調査情報が面白く充実したものであればリンクを獲得することができます。
5.取引先、顧客の紹介コンテンツを作成する
取引先、顧客の紹介コンテンツを作成し、Webサイトに掲載することで、取引先、顧客のWebサイトからリンクを得ることができます。
6.業界団体、協会等のWebサイトに寄稿する
業界団体、協会等が運営するWebサイトにコラムなどを寄稿することで、そのサイトからリンクを得ることができます。しかし、この際、気をつけることがあります。被リンクを得ることを目的とした寄稿ということが露骨に分かる場合には、Googleは双方にペナルティを課すことを明らかにしています。詳細は次のサイトをお読みください。
https://developers.google.com/search/blog/2017/05/a-reminder-about-links-in-large-scale
7.Q&Aやトラブルの解決策を掲載する
困っている人はインターネットでその解決情報を探します。そういったことの解決策をWebサイトのコンテンツとして用意しておくことでリンクを得ることができます。
以上、被リンクを得る方法を7つご紹介してきました。
ここでご紹介した方法を実践しても被リンクは劇的には増えてはいきません。
被リンクの獲得は地道に時間をかけて行うものですので、誰もが面倒に感じるSEO対策です。だからこそチャンスがあるとも言えます。
本日の記事は以上となります。お読みいただきありがとうございました。