寿司屋とスナック菓子メーカーのコラボ
毎年お正月には、マグロの初競りのニュースが世間を賑わしますね。
今から5年前、222キロの青森県大間産クロマグロが、1億5540万円で競り落とされたニュースを覚えていますか?
この記録を作ったのは、「寿司チェーン」「すしざんまい」を展開する株式会社喜代村という会社でした。
「すしざんまい」と聞くと、多くの方はコロッとした体格のいい全体的に丸い体形のあの社長を思い出すのではないでしょうか?
【画像は株式会社喜代村のWebサイトより引用】
このお顔、もう誰でも知ってますよね。アパホテルの女性社長と同じくらいキャラが立っています(笑)
この記録を作った後も、喜代村は毎年高値で築地のマグロを競り落としています。
私もお寿司が大好きなので、「すしざんまい」にはよく行くのですが、なんとこの「すしざんまい」がスナック菓子メーカーのジャパンフリトレー株式会社とコラボし、「すしざんまいコーンスナック うに海苔味」「肉ざんまいコーンチップス」を発売します。
【画像はジャパンフリトレー株式会社のWebサイトより引用】
寿司屋とスナック菓子メーカーのコラボレーションというのはなかなかユニークですよね。
ところで、ジャパンフリトレー株式会社をご存知ですか?
カルビー、やまざきナビスコ、湖池屋ほど有名ではありませんが、知る人ぞ知るスナック菓子のメーカーなんです。
例えば、主力商品には「マイクポップコーン」「ドリトス」「チートス」「たこ焼き亭」などがあります。
【画像はジャパンフリトレー株式会社のWebサイトより引用】
写真を見ると「あ~知ってる」ってなるでしょう?
個人的には「たこ焼き亭」が一番好きですね。
「すしざんまい」が他社とコラボレーションするのは今回が初めてということです。
木村清社長は今回のコラボについて次のように語っています。
「すしざんまいには全国50店舗に年間1000万人が来店するが、それを超える1億人の方に食べてほしい。すしざんまいに来たことがない人にも、スナックを拠点に現店舗へ足を運んでもらいたい」
1億人に食べて欲しいとは大きな夢ですね。
自治体とスナックのコラボ
あなたは飲みに行く時、どこに行きますか?
多くの方は居酒屋と答えるのではないでしょうか?
最近であれば「バル」という方も多いかもしれませんね。
ところで、スナックに飲みに行くことはありませんか?
最近の若い方はスナックと聞いてもピンとこないかもしれませんね。私が若い頃はスナックに飲みに行く人は結構いました。
スナックの店名というのはだいたい、そのお店の主であるママさんの名前がついているのが一般的です。
例えば、「スナックゆうこ」「スナックひろみ」などといった感じです。
【写真は、http://chitofuna.tokyo/shop/noriko より引用】
今でもたまにこういった看板を見かけることはあるでしょう?
スナックのイメージと言えばどうでしょう?
私的には、パンチパーマが少し伸びたような髪のおば様がいて、お酒のつまみは「ポッキー」や「ポテトチップス」などの乾き物が出てくる。そして、カラオケでおじさまが演歌を歌っているってイメージです(笑)
20歳のとき行ったスナックがこういった感じでした。かなり偏見でしょうか?
しかし、このスナック、最近は大人の社交場として雑誌で特集が組まれるなどして評価が上がってきています。「飲みに行くなら居酒屋よりもスナック」という人も増えているそうですよ。
さて、このスナックとは真逆な立ち位置にあると言ってもいいようなお役所がコラボしました。
そのお役所とは「熊本県」です。
そしてコラボしたスナックは、芸人さんの玉袋筋太郎さんがオーナーを務める「スナック玉ちゃん」
玉袋筋太郎さん
【写真は、https://twitter.com/snack_tama より引用】
【写真は、http://snatama.com/akasaka/ より引用】
女性とお酒とカラオケのイメージのスナックと、かたーいイメージのお役所がコラボなんてビックリというか、「え!本当ですか?」と思わず声を出してしまいそうになります。
コラボして何をしたのかというと、これがまたビックリ。
「スナックくまちゃん」という名前のスナックをオープンさせたんです。
とは言っても普通のスナックではありませんよ(笑)
普通のスナックをオープンさせてしまったら納税者の方からクレームが来てしまうかもしれませんよね。
「スナックくまちゃん」で提供するものは、「熊本県産焼酎」などの飲み物、また熊本県の名産の食材、そして熊本県内の観光物産のPRなどです。
【写真は http://snacknavi.com/area/marunouchi/akasakamitsuke/8639/kumachan/ より引用】
気になる料金の方は、セット料金で男性が7000円、女性が4000円というものです。
そしてなんと嬉しいことに時間無制限で飲み放題歌い放題というセット。
太っ腹ですね。
「行きたい!」と思ったあなた。
ごめんなさい。このスナック、1月17日から2月16日まで期間限定でのオープンだったんです。
残念でした。
「水商売と行政というのはなじまない」
無意識にこのような固定概念があると思います。
なので、普通の人はこのようなコラボレーション企画は思いつかないでしょう。
「熊本県」と「スナック玉ちゃん」のコラボを知って、固定概念、先入観はユニークな企画を生み出すには大きな敵だということを強く再認識しました。
あたまは柔軟にしておかないとだめですね。