今日は27日。
明日が仕事納めという人も多いでしょう。
今年一年はどんな年でしたか?
年初に立てた目標はクリアできたでしょうか?
私は自慢ではありませんが、毎年、年初にその年に達成したい目標を掲げますが、クリアできたことが数回しかないです(笑)
先日行われた仲間内での忘年会でも、参加者のほとんどが「年初に立てた目標が達成できたことってないなぁ」と言っていました。
きっと、世の中の多くの人も私たちと同じなのではないかと思っています。
そこで、2018年最後の記事は、
「効果的な目標設定の方法」と題してお届けいたします。
目標設定の方法も、自己流で行うよりも、その効果が実証されているものを採用した方が効果的でしょう。
目標設定の方法には色々な方法がありますが、最も有名で効果が高いといわれているのが「SMARTの法則」です。
この法則は、「ジョージ・T・ドラン」という方が1981年に発表しました。すでに30年以上が経過していますが、今もなお目標設定において有効とされている手法です。
SMARTとは、目標達成を実現するための5つの因子の頭文字をとったものです。
- Specific(具体性)
- Measurable(計量性)
- Achievable(達成可能性)
- Relevant(関連性)
- Time-bound(期限)
では、具体的に説明します。
1.Specific(具体性)とMeasurable(計量性)
目標は具体的かつ数値で挙げます。
例えば
悪い例=「株式会社〇〇自動車のトップセールスマンになる」
良い例=「年間で車を〇〇台売るセールスマンになる」
悪い例=「大ヒット商品を企画する」
良い例=「2019年で100万個売れる〇〇を企画する」
悪い例=「ビジネスのスキルアップを図る」
良い例=「コーチングに関するスキルをアップさせて部署の業績を20%アップさせる」
具体的かつ明確な目標と数値を設定することによって、無意識下にもそれが浸透し、パフォーマンスアップが期待できます。
とくに、数値を掲げることで目標達成までの距離が計測できるようになります。
2.Achievable(達成可能性)
掲げた目標が現状のレベルからあまりにかけ離れてはいけません。
自動車を一台も売った経験がない営業マンが、いきなり「年間100台を販売するトップ営業マンになる」という目標を設定しても無意識下では「まぁ、無理だろうけどね」という考えが沸き起こっています。
自分の現状のレベルよりも2段階くらい高い目標を設定するのが良いでしょう。
「頑張ればいけると思うんだよなぁ」と思えるような目標が望ましいです。
3.Relevant(関連性)
設定した目標が何と関連しているのか?
これをはっきりさせましょう!
「自動車販売台数が年間100台になったら、給料が〇〇万円、ボーナスが〇〇万円アップするので、毎月のおこづかいが5万円アップして、家族と海外旅行にいける」
このように自分が「快」と感じる報酬と明確にリンクさせておくことでモチベーションがアップします。
4.Time-bound(期限)
目標を達成する期限、〆切を明確に決めましょう。
人は楽な方楽な方へと流れていく動物です。
〆切はストレスでプレッシャーです。
しかし、これがないと絶対と言っていいほど目標は達成できません。
経営コンサルタントとして有名な「故船井幸雄氏」は人類最大の発明は「〆切」と言っていました。
〆切はストレスでプレッシャーですが、時に人を育ててくれます。
〆切を守ろうと真剣に考えた時、普段発揮できないような能力が発揮できたりすることもあり、自分の潜在能力に気がつくこともあるのです。
〆切は「火事場の馬鹿力」を生み出す効果もあります。
以上、SMARTの法則の説明でした。
最後に、イギリスの心理学者であるリチャード・ワイズマン教授が提唱する新年に立てた目標を達成するための10のポイントをご紹介しておきましょう。
ワイズマン教授は、なぜ、新年に立てた目標を多くの人が達成できないのかを調べました。
教授の調査では約8割の人が新年に立てた目標を達成できないそうです。
どうやらこれって世界的な傾向のようですね。
なんかホッとしました(笑)
さて、目標を達成できた2割の人を調査した結果から導き出した「新年に立てた目標を達成するための10のポイント」とは次のようになります。
- 目標は1つに絞る(力を分散させない)
- 数日じっくり考える(安易な目標は設定しない)
- 以前立てた目標は避ける(過去に失敗した目標はストレスに感じるので、できれば避ける)
- 他人の目標に影響を受けない(他人の目標が自分にもあっているとは限らない)
- 目標を細かく分解し、1つずつクリアしていく(いっきに駆け上がらない)
- 目標を他人に話す(公言することで引くに引けなくなる)
- 定期的に「達成するとどう好ましくなるのか」を書き出し、目標達成のメリットを思い出す(メリットを定期的に思い出すことでモチベーションを維持)
- モチベーションと進歩の感覚を守るため、1つのステップをクリアしたら自分にご褒美を与える(自分にご褒美をあげることでモチベーションを維持)
- 達成までの計画やプロセスを記録し、グラフや絵を使って分かりやすく示す(進捗度合いを視覚化することでやり遂げようという気持ちが継続)
- 心が折れそうなときは諦めるのではなく、一時的に前の習慣に戻ったと解釈する(人間の習慣はそう簡単には変わらない。一時的なものと考える)
いかがだったでしょうか?
毎年目標を立て、それをクリアしていくことで人間は成長していくものだと思います。
ここにご紹介した方法が、2019年のあなたの目標達成のお役にたてばこんなに嬉しいことはありません。
2018年のブログ更新は本日が最後となります。
一年間ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。