本日の記事は、仕事やプライベートでなにか調べものをするとき、スピーディーに自分が探している情報を得ることができ、かつ、それらの情報をまとめて要約してくれるツールのご紹介です。
情報を探すとき、ほとんどの人はGoogleやYahoo!などの検索エンジンを利用すると思います。しかし、検索エンジンで自分が欲しい情報を見つけるためには、検索結果を一つ一つクリックし、ページを開いて内容を確認しなければいけません。また、それらをまとめるのってとっても面倒ですよね。
自分が探している情報が検索結果の何ページ目に出てくるか予め分かりませんし、上位に表示されるページの内容が大手ECサイトや、広告的な内容(アフィリエイト)である場合は「あ~もうっ!!」ってなることもありますよね。また、複数の検索結果を、文章や表にまとめるのも結構時間を消費します。
しかし、本日、ご紹介するPerplexity(パープレキシティ)というツールを利用すればこのような面倒な作業から解放されます。
業務で若い社員やアルバイトの人に「〇〇についてちょっと調べてくれないかな?で、それをまとめてレポートにしてくれる?」的な依頼をすることがあると思います。こんなときはPerplexityを使えば、人間に依頼するよりもかなり早くその業務をこなしてくれますよ。しかも無料です!
私自身は、Perplexityを利用するようになってから、Googleなどの検索エンジンをあまり使わなくなりました。本当に便利です。
では早速ご紹介していきましょう。
Perplexityとはそもそもなにか?
Perplexityは、ユーザーが入力した質問に対し、インターネット上の情報を収集・要約し、出典を明示した上で自然な文章で回答を生成するサービスです。
Perplexityの特徴
Perplexity(Perplexity AI)の主な特徴をまとめると、以下のようになります。
1. AIを活用した対話型検索エンジン
Perplexityは、従来の検索エンジンとは異なり、AIが直接質問に回答する仕組みを採用しています。Googleのようにウェブページのリストを表示するのではなく、自然な文章で要約や解釈を提供します。
2. 最新情報を検索し、ソースを提示
インターネット検索を活用し、リアルタイムの情報を取得可能(Pro版では特に強化)。回答には、参照元のURLを表示し、情報の信頼性を確保しています。直接ニュースや論文などのデータを取り込み、具体的なエビデンスが提示されます。
3. ユーザーとの対話型検索が可能
一般的な検索エンジンとは異なり、ユーザーとの会話の流れを保持し、関連する追加質問にも対応しているので、質問を深掘りしながら、より適切な情報を調べることができます。
4. シンプルで直感的なインターフェース
広告なしのクリーンなデザインで、情報収集に集中できます。
5. 画像やコードにも対応(Pro版機能)
AIがコードの解釈や生成をサポートしています。また、画像検索や解析機能も提供(特定のバージョンのみ)しています。
6. プライバシー重視
Googleのように大規模な広告ビジネスに依存せず、ユーザーのデータ収集を最小限に抑える設計になっています。
GoogleとPerplexityの違い
次に、GoogleとPerplexityの違いを表にまとめましたのでご覧ください。
比較項目 | Perplexity AI | Google 検索 |
目的 | AIによる対話型検索エンジン | キーワードベースのウェブ検索 |
仕組み | 大規模言語モデル(LLM)を活用し、直接回答を生成 | インターネット上のページをインデックス化し関連情報を検索 |
回答の形式 | AIが自然な文章で回答を生成(要約や解釈を含む) | 関連するウェブページをリストアップ |
情報源 | AIモデルが学習したデータ+インターネット検索 | ウェブサイトのデータ |
リアルタイム性 | 最新の情報を取得する機能あり | インデックス化されたウェブページから取得 |
対話機能 | チャット形式で質問に回答 | なし。ユーザーが検索キーワードを入力し、ページを選択 |
検索制度 | AIの解釈に依存するため、誤った情報を含むことも否めない | ユーザーが自分で情報を選別する必要がある |
PerplexityとChatGPTの違い
ここまで読んできて、
「あれ!?でも最近のChatGPTはWebブラウジング機能も持っているんじゃなかったっけ?Perplexityと同じじゃないの?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私も当初はこのように感じていました。
そこで、両者の違いを分かりやすくまとめてみました。
1.基本的な違い
比較項目 | Perplexity | ChatGPT(Webブラウジング機能あり) |
目的 | AI検索エンジン | AI対話・文章生成+検索 |
情報の取得方法 | 常にWeb検索+AI要約 | 必要に応じてWeb検索+会話型応答 |
リアルタイム性 | 常に最新のWeb情報を取得 | ユーザーが求めた時のみWeb検索 |
情報の出典 | 検索結果のソースを明示 | ソースを示す場合と示さない場合がある |
対話の流れ | 質問ごとに検索を実行 | 文脈を維持しつつ、検索は補助 |
創造的な文章生成 | できるが限定的 | 小説・詩・コード生成などが得意 |
2.具体的な違い
① 検索の仕組み
・Perplexityは、質問するたびにWeb検索を行い、その結果を要約して提示。
→ 情報の最新性が高く、出典も明確。
・ChatGPTは、通常は過去の学習データを活用し、必要な時だけWebブラウジング。
→ 検索しなくても答えられる質問には、過去の知識で対応。
② 情報の出典(ソースの明示)
・Perplexityは、常に検索結果のURLや出典を表示。
・ChatGPTは、検索した場合のみ情報源を示すが、会話の流れで曖昧になることも。
③ 長い会話の維持
・Perplexityは、基本的に検索エンジンなので、会話の継続性は低め(質問ごとに検索し直す)。
・ChatGPTは、過去のやりとりを記憶しながら会話できるため、文脈を維持して対話が可能。
④ 文章生成・創造性
・Perplexityは、主に情報をまとめるのが得意で、創造的な文章(詩・ストーリー・コードなど)は限定的。
・ChatGPTは、文章の創作、プログラムコードの生成、アイデア出しなどが得意。
3.どちらを使うべきか?
目的 | お勧めのツール |
最新ニュースや調査 | Perplexity(リアルタイム検索+ソース付) |
深い議論やアイディア出し | ChatGPT(対話型で文脈を維持) |
要点をすぐに知りたい | Perplexity(検索+要約) |
創造的な文章やコード生成 | ChatGPT(ストーリーや詩、プログラミング) |
長い会話を続けながら検索もしたい | ChatGPT(文脈を考慮して検索) |
4. 結論
・Perplexity → 「検索結果をもとに正確で最新の情報を得たい。また、それを要約して欲しい」ときに最適
・ChatGPT(Webブラウジングあり) → 「対話しながら検索も活用したい」ときに便利
どちらもWeb検索が可能ですが、Perplexityは「検索+要約の精度と速さ」、ChatGPTは「会話の文脈維持と創造性」が強み。目的に応じて使い分けるのがベストだと思います。
いかがでしたか?
普段の検索は、GoogleやYahoo!しか利用していないという人は、この機会に是非、Perplexityを利用してみてください。無料版で十分だと思います。また、会員登録も必要ないので気楽に使うことができますよ。
本日の記事は以上となります。お読みいただいてありがとうございました。