先週のメールマガジンでは「検索エンジンの歴史」についてお話をしました。
今週は、検索エンジン最適化(以降SEO対策と表記)の基本についてお話しさせていただきます。
ただ、SEO対策のすべてについて書くと、とてつもなく長くなってしまいます。
検索順位を決めるアルゴリズムは「200」以上ありますから。
よって今回は、SEO対策の基本6項目に絞って端的にご紹介します。
「SEOは他の部門に任せているから・・」と思った広報担当者の方もいらっしゃるかもしれませんが、今やSEOは広報PRの世界でも必須の知識。ぜひこの機会に基本をレビューしてみてください。
では、早速始めていきましょう。
★SEO対策その1 読者の役に立つ内容のあるコンテンツを作る
SEO対策においてこれが一番大事です。
検索エンジンの使命は、ユーザーが求めているものを的確に表示させることです。
よって、コンテンツに内容がない、スカスカのサイトを上位表示させることは致命傷になってしまうのです。
「検索エンジンってソフトでしょう?ソフトになぜコンテンツの内容が分かるんだ?」
こんな疑問が生じますよね?
確かにサイトの内容を読み込むクローラーと呼ばれるソフトには、コンテンツに内容があるのかどうかは判断できません。
しかし、内容のあるコンテンツが掲載されているページには次のような特徴があります。
●自然リンクが増える(順位操作を行う意図で貼られたリンクではないもの)
●サイトの滞在時間が増える(コンテンツをちゃんと読んだり見たりしてくれるので)
●SNSでシェアされる
これらの効果により検索順位が上昇します。
★SEO対策その2 上位表示させたいキーワードをタイトルタグ※内に入れる
ページのタイトルは非常に重要です。
上位表示をさせたいキーワードは必ず入れるようにします。
※タイトルタグとは、ウェブサイト名や個々のページのタイトルを記述するHTMLのタグの1つです。
また、HTMLとは、Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)の略で、Webページを作るための最も基本的な言語のひとつです。
★SEO対策その3 コンテンツ内に上位表示させたいキーワードを含ませる
「英会話教室」というキーワードで上位表示をさせたいなら、「英会話教室」というキーワードをコンテンツ内に記述します。
ただ、注意が必要なのは、記述のし過ぎです。
過度に行うとスパム扱いされます。
★SEO対策その4 クローラビリティを高める
クローラビリティとは、ページ内のコンテンツを読み込む「クローラー」と呼ばれるソフトが、ページ内を適切に読み込むことができるようにすることです。
HTML構造やCSS※を適切に記述し、Java Script※やフラッシュ※の使用を極力控えるようにします。
CSSとは、Cascading Style Sheets(カスケーディングスタイルシート)の略で、ウェブページのスタイルを指定するための言語のことです。
Java Scriptとは、WEB上でインタラクティブな表現をする為に開発された簡易プログラミング言語のことです。
フラッシュとは、Adobe Systems社による、音声や動画、ベクターグラフィックスのアニメーションを組み合わせてWebコンテンツを作成するソフト。また、それによって作成されたコンテンツのことです。
★SEO対策その5 サイトの表示速度を早くする
検索結果をクリックしたりタップしたりしたとき、そのサイトの表示速度が遅いとイライラしませんか?
特に最近は、スマホで検索する人が多いので、表示速度が遅いとサイトを見てもらうことができなくなります。
★SEO対策その6 サイトのオーソリティー(権威性)
例えば、胃潰瘍になった人が「胃潰瘍の治し方」と検索したとき、個人の人が作ったブログと、大学教授で消化器内科の医師が作ったブログのどちらを読みたいでしょうか?
答えは明らかですね。
Googleがどのようにサイトの権威性を図っているかは明らかになっていません。
権威性を高めるには小手先のテクニックだけではどうにもなりませんから難しいところではあります。
あえて言えば、自社(自分)の専門性を追求し、そこから得られた知見をサイトにフィードバックすること。
そして、普段の対外的活動の質と量を高めることでしょうか?
いかがでしたか?
SEO対策は、ITに詳しい一部の人にしかできないという訳ではありません。
「ユーザーにとって役に立つ、ユーザーが読みたいと感じるコンテンツを作る」
極端に言えば、これのみを地道に追求していけば、サイトを上位に表示させることができます。
急がば回れです。
今や、ホームページからの集客は当たり前の時代です。
ホームページからの集客が生命線という会社も少なくありません。
それだけにSEO対策には各企業が大きな予算を割いています。
しかし、早急な結果を求めるあまり「スパム行為」とみなされるSEO対策を行ってしまう企業も多くあります。
スパムと判断されるとサイトが検索結果に表示されなくなることもあり致命傷になってしまいます。
SEO対策業者に仕事を依頼するときは、この点にも注意する必要があります。