世界で一番売れている本といわれている「ギネスワールドレコーズ」。
(日本では、「ギネス」または「ギネスブック」といった呼び方の方がしっくりくるかもしれませんが、正式名称は「ギネスワールドレコーズ」です)
「ギネスワールドレコーズってそんなに売れている本なの?」という印象を持つ人が多いと思います。
英語圏の国ではプレゼントにギネスワールドレコーズを贈ることが習慣化されているようで、現在、20か国語に翻訳され、毎年100か国以上で刊行されています。
凄いですね!世界的な本といえます。
この「ギネスワールドレコーズ」をマーケティングやPRに使う企業が最近多くなっています。
ギネスワールドレコーズによって世界記録の認定を受けることができれば、テレビ・雑誌・新聞などのメディアにも取り上げられますから、その効果は大きいのもがあります。
事例をご紹介しましょう。
2016年12月21日、日本のトップパルクールプレーヤーであるZEN氏は、「Longest distance swung between two bars (parkour)(2本のバーの間を飛んだ最長距離(パルクール))」の記録更新となる3.5mのジャンプに成功し、「ギネス世界記録※」を達成しました。
※ギネス世界記録®はギネスワールドレコーズリミテッドの登録商標です。
この世界記録の瞬間をとらえたのが、「株式会社ニコンイメージングジャパン」が販売する「KeyMission 360(カメラを中心に水平、垂直の全方位を映像化する4K UHD対応の360°ムービーを搭載)」です。
ニコンイメージングジャパンは、この瞬間をとらえた映像をSNSなどに配信することで製品をPRすることができます。
この事例は、製品自体の性能がギネス世界記録に登録されたわけではなく、世界記録に間接的に関わり、商品をPRした事例です。
次は、製品の性能自体がギネス世界記録に認定された事例をご紹介します。
ベアリング製造大手の「ミネベア株式会社」は、同社が製造する外径1.5mmのスチール製ボールベアリングが、2015年8月28日、世界最小の量産可能なボールベアリングとしてギネス世界記録に認定されました。
この記録は、現在、世界における量産可能なスチール製ボールベアリングの中で最小サイズであるという事を認定されたものです。
このベアリングは、800万円以上する高級機械式時計に採用されたそうです。
また、このギネス世界記録がきっかけとなり、医療機器メーカーと製品を開発しているとのこと。
製品の性能・仕様がギネス世界記録に登録されるということは、マーケティング・PR的に有効なだけではなく、営業力アップにも大きく貢献するでしょう。
営業マンがいくら「当社の技術は世界一です」とか「この商品の性能は世界一です」と声高らかに言っても説得力がありませんが「この商品の〇〇はギネス世界記録に登録されているんですよ」と言えばインパクトは大きいですね。
地方自治体や商工会議所等がギネス世界記録を利用して「町おこし」を行っている例は、よくニュースなどで見かけますが、今後は、企業が商品サービスをPRするためにギネス世界記録を目指すということが増えてくるでしょう。
特に日本国内だけに留まらずに、グローバルな商品展開をしている企業にとっては、ギネスワールドレコーズを利用する価値は大きくありそうです。
今年のPR戦略の一つにギネスワールドレコーズを加えてみてはいかがでしょう?