4月1日、なにげなくFacebookのウォールを見ていると、次のような知人の投稿が目に入りました。
「TBSの情熱大陸に出演することになりました」
私は思わず「え!?すごい」とつぶやきました。
「これはさっそくお祝いのメッセージを送らなくては」と心の中で考えつつ投稿の下の方まで目を移していくとそこに「エイプリールフール」の文字が。
「やられたー」って感じです。
エイプリールフールのことをすっかり忘れていました。
まんまとやられました。
皆さんの周りではどうでしたか?
エイプリールフールの日、各企業・自治体でもいろいろと遊び心をもった企画を行ったようです。
そこで本日は、有名企業・地方公共団体が行ったエイプリールフールを絡めたPR企画を5つほどご紹介します。
■ 山口県周南市
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山口県周南市の木村健一郎市長は記者会見で次のように宣言しました。
「本日4月1日をもって、周南市は『しゅうニャン市』になります」
もちろん嘘です(笑)
この企画は、ネコ好きの市民グループが提案したもの。
偶然にも「しゅうニャン市」でPRを考えていた市が協力しました。
記者会見には本物の猫も登場。
記者会見を終えて引き上げる市長のお尻には猫のしっぽまで生えているという凝りようです。
山口県にある市と言えば「下関市」「宇部市」くらいしか知らなかった私の頭には「周南市」がくっきりと刻まれました。
記者会見の模様は下記からご覧いただけます。
■ ライザップ(健康コーポレーション株式会社)
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「結果にコミットする」というキャッチフレーズが流行語大賞の候補にもなったライザップ。
そのライザップが打ち出した猫のダイエットプログラム。
その名も 「NYAZAP」
次のような悩みを持つ猫ちゃんのためのプログラムです。
- ・思うようにネズミが追えない
- ・きまぐれな性格で続くかどうか不安
- ・お尻、太もも、肉球の頑固なお肉をどうにかしたい
私が飼っている猫も若干肥満気味なのでPRビデオは真剣に観てしまいました(笑)
■ 日本コカ・コーラ株式会社
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「炭酸電池発売」
キャッチコピーは
「はじける炭酸で発電。エコでハッピーな新・エネルギー」
一瞬信じてしまいそうになる電池のデザインです。
単三電池と炭酸電池をかけたのですね。
FaceBookページで公開されました。
「いいね」が2.9万ついています。
またテレビでも多く取り上げられました。
充分なPR効果を得られたようです。
https://goo.gl/DGqjdk
■ 株式会社ローソン
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コンビニ大手のローソンはドキュメンタリー風のビデオを作成し公開しました。
「からあげクン夢のミックス味」を食べたお客様の笑顔を、SNSで拡散してもらうために自撮棒を開発するという内容。
その自撮棒の名は「夢の自ドリ帽」
このビデオを観た後、からあげクンを買いに近所のローソンに行ってしまいました。
https://goo.gl/hBUiqS
■ はなまるうどん(株式会社はなまる)
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4月1日、伊勢志摩サミットを前に「巨大伊勢海老店」を開店したというもの。
「株式会社はなまるは、「みんなに、おいしい驚きを。」 を日本はもとより世界へ発信していくため、サミットの開催地、伊勢志摩に新型店をオープンしました。」
との書き出しから始まるサイトは記事風の仕立てになっています。
ビックリなのは「まるごと伊勢海老うどん」というメニューを本当に発売するのだとか。
価格は870円。
伊勢海老まるごと一匹入っていてこの値段はビックリです。
http://www.hanamaruudon.com/aprilfool2016/
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いかがでしたか?
エイプリールフールを利用した企業のPR戦略はうまくいけば企業イメージをアップし好感度を持たれます。
しかし失敗すると大きなダメージを被るため充分に慎重である必要があります。
実際に「映画.com」は次のようなネタを実行し批判を受け、サイトを削除しました。
大ヒットした映画「オデッセイ」のティーザービジュアルを改変し火星に取り残された主人公(マッドデイモン)を色々な著名人に置き換えたネタです。
米大統領選の立候補者であるドナルド・トランプ氏をとりあげ「70億人が彼の落選を願っている」とのティーザービジュアルを付けました。
この他にも最近話題の「乙武洋匡氏」を揶揄したものもありました。
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この他にも世界的企業「Google」が行ったネタも多くの人から批判を受ける結果となってしまい公式に謝罪しました。
(Googleが行ったネタは専門的なのでここで説明することは割愛させていただきます)
エイプリールフールのネタは遊びですが、遊びといえどそこには充分な配慮が必要ということですね。
「覆水盆に返らず」
肝に銘じたい言葉です。