最初の話題は「焼肉きんぐ」で「ペヤングソース焼きそば」が5万食突破です。
「え?なんで焼肉きんぐにペヤングソース焼きそばが売ってるの?」と思う方も多いと思います。
もう少し具体的に書きますね。
大人気焼肉店である「焼肉きんぐ」が行った「CAMPフェア(キャンプでよく食べるような食事内容をメニューとして提供するもの)」内で、焼肉きんぐが提供するメニューを使い、ペヤングソース焼きそばをアレンジして食べるという企画が行われ、その結果、2024年5月13日時点で、店舗で提供されたペヤングは5万食を突破したそうです。
このフェアは、3月13日から行われていますから、たった2ヶ月間で5万食を販売したことになりますね。凄い数です。
そもそもなぜ、焼肉きんぐのCAMPフェアにペヤングソース焼きそばが採用されたのかというと、 CAMPフェア内で、焼肉きんぐの商品を使った焼きそばアレンジ企画をやろうという話が持ち上がり、商品開発担当者の方が主要な焼きそばを一通り食べ比べた結果、「ペヤングのまろやかなソース味は、うちの焼き肉と一番相性がいい」と感じたそうです。
そして、この企画案をまるか食品の役員に直接提案したとのこと。また、ペヤングソース焼きそばを製造販売するまるか食品が、普段からSNSを面白く使っていることも決め手の一つだったそうです。
さて、2ヶ月間で5万食を販売した方法はやはりSNSの活用です。
当初は思うような成果が出なかったようですが、焼肉きんぐの公式Xが、投稿にリプライしたり、ペヤングを焼肉きんぐのメニューでアレンジした様子をポストする「#きんぐでペヤング」キャンペーンの投稿をリポストしたりとユーザーの声に寄り添った運用を行ったそうです。
焼肉きんぐでペヤングを食べられることは次第に拡散され、関連投稿のインプレッション数は累計1000万回以上、関連動画の再生数は累計150万回以上を記録し、結果、5万食の販売実績に繋がりました。
今回の企画が成功したのは「焼肉きんぐでペヤングソース焼きそばをアレンジして食べている人がいる」という意外性、面白さでしょう。人が「え!?」「うそ!!」と感じることはSNSに投稿する格好の素材となります。
今回の成果を見ると、やはりSNSの力は強いと改めて実感しますね。しかも広告と違い、多額の費用も発生しませんのでコストパフォーマンスが非常に高いPR企画でした。
では、次の話題です。次も「え!?」というような話題ですよ。
モスバーガーが店舗スタッフの歌手デビューを支援
次の話題は、モスバーガーを運営する株式会社モスフードサービスが、全国のモスバーガー店舗で働くスタッフ(社員・キャスト)を対象に、次世代アーティスト・クリエイターを発掘・応援・共創する“MOS RECORDS”(モスレコーズ)プロジェクトを開始するというもの。
スタッフを対象にオーディションを行い、最優秀者は、新たに立ち上げるレコードレーベル“MOS RECORDS”からデビューすることができるそうです。
いやぁ、ちょっとビックリですね。
今まで、会社が自社の社員やアルバイトスタッフの歌手デビューを応援するなんてことあったでしょうか?ちょっと検索してみましたが、そのような内容の話題は見つかりませんでした。
では、このようなプロジェクトを企画した背景にはどのようなものがあったのでしょうか?
現在、外食産業では人材の確保が課題となっています。
飲食店でのアルバイトが敬遠されがちな理由はいくつかありますが、主なところでは、昼食・夕食時などのピークタイムがとても忙しい、覚えなくてはいけないことが沢山ある、シフトが不規則なため体力的にきつい、接客業であるためその対応にストレスを感じることが多い等があるようです。
この課題はモスバーガーにおいてもおそらく例外ではないでしょう。そこで、これらの課題を解決するための施策の一環として、この“MOS RECORDS”プロジェクトを開始したということです。
スタッフがアーティストを目指していきいきと働く姿を通じて、店舗の活性化につなげ、チェーン全体のエンゲージメント向上を図りたいとのこと。企画公表後、アルバイトの新規応募者数が増えたそうですよ。
3月に音楽レーベル「MOS RECORDS(モスレコーズ)」を立ち上げると発表した後、5月末までに全国の店舗から100人の応募があったそう。
全国の店舗対象とはいえ、100人もの人がプロのアーティストになりたいと考えていることがビックリです。
審査の後は曲作りなどを進め、9月のデビューを目指すとのこと。審査は音楽プロデューサーの海老原俊之氏らが務め、曲作りなどもサポートするそうです。デビュー後はモスバーガーの公式SNSで宣伝し、「アップルミュージック」などを通じて世界的に楽曲を配信する予定になっています。
将来、音楽の世界で活躍したいと考えている人にとっては非常に魅力的な制度ですね。人手不足が慢性化する昨今、このような対策方法があるのかと、関心しました。
本日の記事は以上となります。
お読みいただいてありがとうございました。