業務改善

企業の危機管理体制構築

今回と次回の2回に渡り、企業の危機管理体制構築に関する記事をアップしていきますので、ぜひ、お付き合いください。

危機管理とリスク管理の違い

危機管理のお話をすると、「『危機管理』と『リスク管理』は何が違うのですか?」というご質問をよくいただきますので、これから危機管理のお話をしていく前に「危機管理」「リスク管理」の違いについて簡単に整理しておきます。

「リスク管理」(Risk Management)は事前に起こりえるリスクを想定し、それが現実のものにならないようにリスクの要因となる事象の防止策を考え実行することです。

「危機管理」(Crisis Management)は、危機が発生した場合、その影響を最小限にし、素早い危機状態からの脱出と回復を図る体制を構築し管理する活動です。

分かりにくいですよね。

では、先に進んで行きますね。

危機管理体制構築の重要性

危機管理体制構築の重要性については多くの経営者の方が自覚していますが、実行している企業(特に中小企業)はそれほど多くはないのが現状です。

しかし、経営者の多くの方の心中には、次のような思いが浮かんでは消えの状態なのではないでしょうか?

「売上に直結しないからなぁ」
「今は他のタスクが優先」
「まぁそのうちにやろう」
「なんだか面倒そうだ」
「危機管理業務を任せられる人材がいないしなぁ」
「危機管理って具体的にイメージが湧かない」

しかし、危機管理体制の構築は喫緊の課題と言っても決して過言ではありません。すぐに着手すべきと言えます。

危機管理体制の構築が必要な理由

危機管理体制が必要な理由は次のような理由です。

1.ブランドイメージ、信用を失うから

なにか起こってから、対応しても後手後手に回ってしまう可能性のほうが圧倒的に高くなります。

防災訓練、避難訓練をしていたとしても、いざ地震・火災が起きた時に、人は冷静に行動することができません。

訓練をしていなければなおさらです。危機管理の重要性はこれと同じです。

危機管理体制を構築していても、いざ大きな危機に瀕したときにはその体制のとおり動き考えることができるかは分かりません。ですが、体制も構築していなければ、パニックになってしまいます。

対応の遅さやまずさは更に企業のイメージを悪くします。

知名度、ブランド力、信用を築くには長い時間が必要です。しかし、それらを失うのは一瞬です。

事が起こってから「あー、しまった、ちゃんと危機管理の体制を構築しておくんだった」と悔やんでも時間は戻りません。

過去には、対応の遅さやまずさのせいで極度の業績不振に陥り、倒産の憂き目にあった企業もたくさんあります。

「備えあれば患いなし」と言います。平時のうちに準備を整えておきましょう。

2.先が読めない時代になっているから

今は「先が読めない時代」と言われています。

その要因としては次のようなものがあると私は考えます。

・AIを代表とするテクノロジーの発達によるスピードアップ化と効率化(ビジネス、個人の生活)
・環境破壊の増進による気候変動に基づく自然災害の増加
・世界的なインターネット環境の普及と通信の高速化による情報共有のリアルタイム化(特にSNSによる情報の瞬間的な拡散。従業員の半モラル的なSNSへの投稿)
・性差や人種の違いに対する偏った価値観是正の世界的な動き

昨年からのコロナ禍の問題でも実感した経営者の方も多いとは思います。

まさしく「一寸先は闇」です。

1年後のビジネス環境を正確に予測できる人は存在しません。

アルバイトや社員のSNSへの不適切な投稿が原因で店舗を閉じ、多大な損失を出した企業もあります。永続的な成長と利益確保の確率を上げるためにも「危機管理体制の構築」は必須と言えるわけです。

危機管理体制構築とは何をすればいいのか?

「危機管理体制を構築しておいた方が良いのはよく分かった、しかし、具体的には何をするのか?」

このようにお感じになる方も多いと思いますので、具体的に何をどうするのかについてご説明いたします。

具体的には「エスカレーションルール」「危機管理マニュアル」などを定めておくべきです。

・エスカレーションルールとは

エスカレーション・ルールとは、非正常事象が発生した際、迅速な情報収集と対応指示を行うため、どのような事態になったら、どのルートでどのレベル(役職)まで報告するか、誰が責任者となるのかを定めておくことです。(一般財団法人リスクマネジメント協会のHPより)

エスカレーションルールを定めておくことで、会社内で適切な対応をスムーズに行うことができます。

具体的には、軽微な問題対応などは直属の管理者である係長へ、ある程度の裁量権が求められる内容は部長へ、というイメージです。

危機対応の大きなポイントはスピードです。スピーディーな対応ができれば、ダメージの軽減につながり致命的な傷を負う確率を低くすることができます。

・危機管理マニュアルとは

「危機管理マニュアル」とは読んで字のごとく、危機が起きた時どのように対応するのかをまとめたマニュアルです。

このマニュアルがないと、いざというときどのように対応していいのか判断できないので社内は大きく混乱します。

また、行き当たりばったりの対応になってしまい、その結果、会社の信用を失い顧客までも失ってしまいます。

最悪の場合は会社が存続できない状況にもなりかねません。

しかし、危機管理マニュアルを作れと言われても「何をどのように書けばいいのかわからない」という方も多いと思います。

そこで次回の記事では、危機管理マニュアルはどのように作るのか?ということについて書いてみようと思います。

本日は以上となります。

お読みいただきありがとうございました。

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