仕事でもプライベートでも、「やらなきゃいけない」と思っていてもついつい先送りしてしまうことってありますよね。
「明日の朝早く起きてやろう」
「もう少し暇になったらやろう」
「来週から始めよう」
「この仕事がひと段落したらやろう」
などなど、いろんな言い訳を付けては先送りしてしまうことは誰にでもあることだと思います。
しかし、先送りしていることがあると、なんだか魚の骨が喉に刺さったようなすっきりとしない心理状態になりませんか?
先送りせずに、「パッ」と取り組んで事を進めていく方が気持ちもすっきりします。
そこで今日は、ついつい先送りしてしまう人が陥る4つの心理パターンをご紹介しますので、先送りの癖を治す参考にしていただければと思います。
【 1 完璧を目指しすぎてしまう 】
いわゆる「完璧主義」の人ですね。
このタイプの人は、なんでも「完璧じゃなきゃ」という心理が働くため「完璧なものをつくろうとしている作業」をイメージし、その大変さに気持ちが引けてつい先送りしてしまいます。
私も昔はこのタイプだったのですが、ある方から「なんでも100点を目指すよりも、60点主義の方が人生はうまくいく」ということを聞きそれ以降は、「まぁ、最初から完璧は無理だから、とりあえずやってみよう」といった気持ちになれ、先送りすることが少なくなったと感じています。
【 2 効率を求めすぎてしまう 】
書店のビジネス書コーナーに行くと「できる管理職になるための方法」「顧客に好かれる営業マンになるための7つの法則」「女性上司との付き合い方」などのマニュアル・ノウハウ本がたくさん置かれています。
こういった書籍が受けるのは「回り道をしないで、最短距離で結果を得たい」「試行錯誤や失敗という辛く苦しい経験をしたくない」という気持ちがあるからです。
確かにこのような書籍は役には立ちますが、書籍に書いてあるノウハウが、必ずしも自分に合うかどうかはわかりません。
「急がば回れ」ではありませんが、「試行錯誤」「失敗」から学ぶものは、その後、人生の糧になると思うのです。「試行錯誤」「失敗」を歓迎する心持の方がいいと私は思います。
【 3 結果を怖がりすぎてしまう 】
気が弱い人に多いタイプです。
「営業の電話をして、きつく断られたらどうしよう」
「お昼時に訪問しても、どうせ食事に行っていていないだろうから今度にしよう」
このように、勝手に悪いイメージを作り上げてしまい、ついつい行動を先送りにしてしまいます。
しかし、実際はやってみないとわからないことの方が多いのです。
営業の電話をしてみたら、とても感じがいい人が出てアポイントが取れることもありますし、昼時に訪問しても、いることだってあるでしょう。
こういうタイプの人は「ダメでもともと」という言葉を意識すると効果的です。
行動の結果が怖くて先送りしそうになったら「だめでもともとだし」と頭の中でつぶやきとりあえず行動する。
このパターンを繰り返すことで、先送り癖の改善が期待できます。
【 4 作業工程に面倒さを感じてしまう 】
「あ、あの人にこの資料を少し加工してメール添付で送らなくては」
「でも、加工するのちょっと大変そうだな」
「明日の夕方にしようかな」
このような感じで、作業工程をイメージしたとき、そこに面倒さを感じて事を先送りしてしまうタイプです。
しかし、実際にやってみると割と簡単にできてしまい、「あ、これだったら昨日やっておけばよかった」と思い後悔したりします。
このタイプの人は、「面倒だな」と感じたとき「10分だけやってみよう」と思う癖をつけることです。
そうすると「あれ、これって結構すぐ終わるかも」と感じることも多々あるはずなので、先延ばしにする機会が減ります。
いかがでしたでしょうか?
「今日できることは明日まで伸ばすな」とよく言います。
また、物事を先送りする癖のある人は、運が逃げていくとも言います。
先送りの癖がある人は、これを治すだけでも人生が大きく変わる可能性があります。
今日のメルマガが参考になれば幸いです。
参考書籍 なぜあなたはその仕事を先送りしてしまうのか?
【 笹氣 健治 著 秀和システム刊】